
2025年06月15日 [病院のこと]
当院の予約システム改編 と サプリを始めたのんさん
こんにちは、獣医師の大野です。
今年も七夕企画が始動します。
私は折り紙だけ提供して、デザインとか色とかは黒田さんに丸投げです。
皆様是非ご参加ください。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
当院はコロナ禍以降、予約診療を行ってきました。
完全予約 というわけではないので、飛び入りでの診察も可能ですが、
飛び入りの場合には予約の方が優先なので待ち時間が必然的に長くなります。
また、駐車場のスペースが足りなくなって近隣の有料駐車場へ
停めていただくことになったりもするため、
可能な限り予約をしてから来ていただきたいと考えています。
予約方法はWEB・電話、もしくは受付で直接のどれかになりますが、
一番確実なのは電話です。
早朝に体調が悪くなり、朝WEBから予約をしようとすると午前中は全て予約が埋まっている…
という事態に遭遇したことがある方もいらっしゃるかもですが、
実は本当はそうではなかったりします。
例えば朝10時の予約枠、本当は埋まっていなかったとしても、WEB上では朝7時には
【×】が表示され、あたかももう10時は予約で埋まっているかのようになります。
【×】の表示が本当に予約で埋まっているのか、
それとも直前だから自動で【×】になったのか、
その違いはスタッフ以外全く分かりません。
なので、「午前中で予約したいんですけど…」とお電話を頂ければ、
実は入れるところがある可能性があります。
最近の若者はとにかく電話が嫌いなようです。
何でもテキパキこなす当院のZ世代・黒田さんは、
恐らく一番苦手な仕事が電話にかかわるものです。
お店や宅急便の集荷の予約もなんとか電話を回避しようとして、
SNSから予約できないか・・・など他の方法をず〜っと探してしまい、
電話なら1分で終わるものにやたら時間がかかってしまいます。
私の友人にも電話嫌いって人はいましたが、まあ、他の手段がない時代でしたから、
みんな諦めて電話に順応してましたが…。
そんなに嫌ですかね…さっさと終わるから私は一番好きですが…。
当院の患者様はまだZ世代は少なめなので、今のところセーフですが、
今後Z世代が主流の時代になったら、急患なのに電話できなくて
対応が遅れてしまう可能性も出てくるので、そうなったら色々変えなきゃですね…。
また、複数匹連れてくる場合や、初めて当院に来られる場合には、電話のみでの受付となります。
その旨は予約のページに書かれているのですが、
まあ、見てない方の方が多いようです(泣)。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、この予約フォーム、
少しリニューアルしました。
↑わかりますかね…担当が選べるようになりました!
なぜこうなったのか、と言いますと…
当院にいらっしゃる患者さんは99.9%院長のファンです。
誰もが院長を求めています。そもそも院長のことが嫌いなら当院には絶対に来ません。
このことは当院に限らず、動物病院全般に言えることなのですが、
うちの院長に関して言えば、人から嫌われたり、敵を作るタイプの人間ではありません。
なので、そんな院長を差し置いて私に診察して欲しい、という人は多分いません。
一方の私はというと、院長と比べるとややクセが強い方ですので、
万人受けするタイプではなく、また臨床歴は院長より5年短い今年で14年目となります。
私が院長より勝っていること…何だろう…
尿道カテーテル入れるのが得意とか?抜歯処置が得意とか?
お腹の中から子宮と卵巣を見つけ出すのが速いとか?
野良猫の捕獲経験が豊富とか?人見知りしないとか?
まあ、多分こんなもんです。それ以外は全部院長の勝利です。
14年目なのでざっくりと一通りのことはできますが、院長の足元にも及びません。
ただ!これは私の能力とは何の関係もありませんが、動物たちの中には
「男の人がこわい!」という子たちが本当に僅かですがいるようです。
恐らく、男性の方が背が高かったり声が低かったり、ということが
関係しているんだと思いますが、その点に関しては女性の私は有利です。
でも言いたい、動物たちよ。私なんかより院長の方がよっぽど優しいぞ?
これまでは診察の際に、特に担当の希望を聞くということはしてきませんでしたが、
院長は「でもきっと、『本当は女性獣医師に診察して欲しい』と思ってる人がいると思う」と言うのです。
(私は、『そんな人いるか?』と思ってます)
逆に、『絶対院長でなきゃ嫌だ!』と言う方はたくさんいます。
こういう方のレベルは様々で、
「病気の時の診察は院長だけど、元気な時は誰でも良い」という人、
「元気な時であっても院長が良いし、
爪切りもトリマーや看護師ではなく必ず院長にしてほしい」という人、
「『今日どうしましたか?』と受付でスタッフに聞かれても答えたくない。
院長以外の人とは話したくないから、来院理由も言わない」
という人、様々です。
これまでは希望を聞くことがないので患者さんの言動や態度を見て、
「院長じゃなきゃダメなんだろうな〜」と判断して診療にあたってきましたが、
上記のようにわかりやすい人だけではなく、本当はそう思ってても表面には出さない人、
本当は言いたいけど私に遠慮して言えない人、という人の方が数が多いと思います。
実は動物病院業界で、「院長じゃなきゃ嫌だ!」という事象に関しては時々議論になります。
院長がずっと一人で診察をしてきた病院に勤務医が出現しても、
これまで通り院長に診察して欲しい、院長が惚れ込んで通ってるんだから
他の獣医師に診察されたくない、
というのは別に珍しいことではなく、飼い主さんの心理としては普通のことです。
ただ、勤務医の中には
「動物医療がしたくてたくさん勉強して獣医師になったのに、
診療を全然させてもらえないのは辛い…」と思い悩む人もいて、
それが退職理由になったりもしますし、
それならばと一念発起して自分の病院を開業して院長になる、という方もいます。
その影響かどうかはわかりませんが、千葉県にいる【獣医師】の数は
【勤務医】よりも【院長】の方が多いそうです。
私はというと…【患者さんの希望が第一優先】と思っています。
動物医療は獣医師が一方的に行うものではなく、
ペット・飼い主・獣医師が協力し合って一緒に治療に取り組んでいくものです。
となると、治療の第一段階で一番大切なのは【信頼感】だと思っています。
飼い主さんが獣医師に信頼を寄せていなければそれはペットにも伝わりますし、
獣医師側も飼い主さんの不信感に気づいたとしたら、
3者が協力し合ってというのは難しく、最善の医療はできないと思います。
私だって患者側の立場で人間の病院を時々受診しますが、
自分の担当医ではない医師からもらった薬が効かなかったりすると、
「やっぱり担当医じゃなきゃダメかな」と思ったりします。
ただ、よくよく考えてみたら、それは担当医ではない医師の診察を受けた段階で、
「この先生の出す薬、ちゃんと効くかな?」と、
本来抱かなかった疑念のようなものが生じていて、そういう精神面の影響を受けて
治療の効果を感じられていない、という可能性もあります。
なので、「院長先生じゃなきゃ嫌だ!」と言われても、
正直全っ然何とも思ってません。
寧ろちゃんと言ってもらえて良かった!と思っています。
言わずに診察室に不穏な空気が漂う方が、良い診療からは遠ざかってしまいますからね。
今回予約フォームをプチリニューアルした目的のもう一つは、
【別に誰が診察しても良い】という方を探すことです。
「誰でも良い」という方がいた場合には、空いた獣医師が診察をすることによって
待ち時間が短くなる というメリットがあります。
元々はもっと前からこういう体制を整えたかったのですが、
獣医師2人が同時に診察をしていても、それ以外の受付や電話対応、
薬の説明、会計などの業務を一人でこなせる人が常時居なければならず、
馬場さんはそれができるけどパートさんなのでいないことが多く、
小池さんはトリミング室に籠って黙々とトリミングしていましたし、
黒田さんはまだ新人さんでフォローが必要でした。
が、今年は黒田さんも2年目となったため体制が整ったと判断し、
診察台を1つ新調して2か所で同時に診察できるようになりました。
(物が多く場所が狭いのでその都度色々と大移動が必要ですが…やっぱり上のマンション借りたい!)
というわけで、今後は予約や受付の際に担当の希望を聞く予定です。
これまで聞いていなかったので聞き忘れてしまう可能性もありますが、
積極的に言っていただいて構いませんので、よろしくお願いします。
「院長診察希望だけど、
待ってる間は大野先生とおしゃべりしたい!」とかでも良いですよ(笑)。
この担当希望の件をブログに書こうと思う、と院長に話したところ、
「『院長とはちゃんと仲良しです』って書いておいてください」とのこと。
・・・はい?何の話?
よくよく話を聞いてみると、
今まで院長が診察してた子が今後私を希望したり、
私を希望する人がただの一人も現れなかったりした時に
院長と私の間での関係がギクシャクするかもしれない…
と思い悩んでしまう人がいる かもしれない…ということを
院長は気にしているようです。
なるほど〜そういうことか〜。
あの…全然そんなこと気にする必要はありません!
院長も別に担当が変わったからといって気にしたりはしませんし。
因みにですが、院長が診察していたとしても、私が診察していたとしても、
我々獣医師間はかなり密に情報共有をしていますので、
お互い「こっちの方がいいんじゃない?」とか
「この検査したほうがいいんじゃない?」とかそういうのは遠慮せずに言い合っています。
冷静に考えてみると、勤務医の分際で自分より臨床歴の長い院長の診察に口を出すなんて、
結構失礼なことな気がするので、常識のある勤務医は躊躇うでしょうし、
今後の関係性を考えて口に出さないことの方が多いんだろうと思います。
仮にもし意見したとしても、院長は院長で「なんだこいつ?」みたいな顔を
しちゃったりするんじゃないかな〜という気がします。いや、間違いなく絶対する!
でも、うちの院長はそういう人ではないですし、私も絶妙に非常識なので
院長がどんな顔をしてようが全く気にせず、1秒も躊躇わずに思ったことを言います。
どうしよう、もしかしたら本当は院長も笑顔の下で
これぐらいの怒りに満ちてたりして・・・。
まあ、こんなことされたら
こんなことしちゃうでしょうけど(笑)。
また、私の診察スタイルは臨床1年目から院長に指導してもらっていたので
治療方針とかはかなり院長寄りですし、
検査や手術も院長から教えてもらったので全く同じスタイルです。つまり、弟子です。
先日発覚しましたが、院長の弟子はこの世で2人で、
もう一人(私にとってのアニ弟子)は近くで開業されているとか。
「あなたには生き別れたお兄さんがいるのよ」と言われた気分でした。
私には弟子と呼べるほどの人はいませんが、オペのやり方を教えた人はいます。
というわけで、仮に私を指名したからと言って、
私が一人で暴走して診療するということはありませんのでご安心ください。
ついでに言われたから言うわけではないですが、院長とはちゃんと仲良しです。
大雨とかで超絶暇な日に、あまりにも暇すぎて、
「こうなったら…ハンカチ落としでもして親睦深めます?」と聞くと
毎回必ずお断りされてしまいますが、でも、ちゃんと仲良しですからご心配なく!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
当院ではトリミングが終わったら、写真を撮ってお渡しするようにしています。
トリミング自体はじっとしている犬たちも、写真が苦手という子が一定数います。
全然正面を向いてくれなくて、顔写真が取れない時は
音が鳴るおもちゃを鳴らして注意をひきつけて撮るなどの工夫が必要です。
↑当院で使用しているオモチャはこれ。お腹を押すとキュッキュなります。
小池さんがどこからか見つけてきたようですが、これは…なんでしょうね。
全身ヒョウ柄タイツのおばちゃん?岩井志麻子さん?
先日、皮膚病で通院している柴犬のきなこちゃんの薬浴がありました。
薬浴も基本的には普通のシャンプーとやり方は同じです。
皮膚の状態にあった薬用成分入りのシャンプーを使用することと、
泡を15分ぐらいしっかり浸透させること、かゆみが出ないように
少し低めの温度で洗い、低めの温度でドライヤーをするのがポイントです。
薬浴の場合は治療目的なので基本的には写真は撮らないのですが、
何故かトリミング室からはキュッキュキュッキュ音が鳴っており、
それも1度や2度ではなく、何度も何度も鳴ってました。
様子を見に行ったところ・・・
あら、ドライヤーされながら遊んでる!
きなこちゃんはどうやらこの志麻子さん(仮名)がお気に入りのようで、
ドライヤーの前半戦は少し離れたところに置かれている志麻子さんを凝視してましたが、
体勢を変えたところついに口が届いたようで、それからはくわえて遊んでいる様子。
↑執拗に志麻子さんの下腹部をガブガブします。はらわた出さないでね…
志麻子さん・・・
きなこちゃん、実はもう10歳なので、結構ちゃんとした大人です。
人間が大好きで、柴犬にしては珍しく何をされてもあまり気にしません。
ただ、他の動物とは折り合いが悪いため、お友達を作るのは難しいらしい・・・。
なので、あまり遊んでる印象ってなかったんですが、
志麻子さんはよだれでベッタベタになるほどハムハムされてました。
心が若いですね。でも犬も猫も、実は大人になってもちゃんと向き合うとちゃんと遊びます。
高齢になってくると関節が痛いとか、大抵の遊びには飽きてしまったとか、
そういう理由であまり遊ばなくなる印象ですが、
体に負担をかけない方法で、本人の好きそうな遊びを提案してあげれば
高齢でも目を輝かせて遊びます。
ペットが遊んでくれないのは・・・飼い主側が動物たちの好みをわかっていないか、
創意工夫の努力が足りないから!
たくさん遊ぶと関係性もよくなりますし、ご飯もよく食べますし、
なにより動物たちの心が安定しますよ。
のんさんも今年10歳になりましたが、今でもちゃんと遊びます。
大体毎日21時から22時はのんさんと遊ぶ約束をしています。
以前も書きましたが、のんさんは音が苦手なので鳴る系のオモチャはダメ、
どんくさいので動きが速いオモチャもダメ、アホなので知育玩具も理解できない、という
何とも可哀そうな猫ですが、最近は【だるまさんがころんだ】が好きなようです。
↑写真を見返すと、必ずと言っていいほどおもちゃの速さについていけてない。そして
変な顔になっちゃうぐらい我を忘れてます。
ただ、時々遊んでいて、「少し足が痛そうかな?」と思うことが出てきました。
体重が重いからというのもあるかもしれませんが、気になるのは関節炎です。
人間のおじいちゃんやおばあちゃんも、「膝が痛くて…」という方はいらっしゃいますが、
これは犬や猫でも同様のことが起こります。
犬の場合にはわかりやすく、関節が痛くなると足をかばって歩いたり、
歩き方がおかしいので頭部が上下に動いたりして気づくことが多いです。
ただ、猫の場合は判別が難しい…散歩に行く習慣もないし、
犬のように動き回ることが少ないので、
痛ければうずくまって寝ている…ということが多くなります。
猫は元々睡眠時間の長い動物ですから「高齢になってきて更によく寝てるな〜」
なんて思ってたら実は…ということは多いようです。
正直、関節炎はどんなに痛くてもそれが原因で死ぬことはありません。
ただ、本人がストレス。それが一番の問題です。
痛いことがストレスだし、動けないことがストレス、
猫は高いところに登れなくなったりするので、景色が見れなくてストレス、
犬はボールで遊んだりできなくなるからストレス…、
ストレスって免疫力を下げますからね。直接の原因にはならないにしろ、
心身の健康を考えると放置して良いわけがないので、何とかしてあげたいものです。
高いところから落ちそうになった時なんかに、痛みから受け身がうまく取れなくて
思いっきり落っこちるなんてこともあるかもしれないし、
痛い足をかばって歩いて他の足に負荷がかかりすぎることもあります。
のんさんは猫にしては珍しく、痛い時には痛そうな歩き方をするので、
そんな時は痛み止めを口に放り込むと劇的に効果を表します。
ただ、痛み止めは長期間使用すると腎臓に負担をかけてしまうことが多く、
猫は元々腎臓病が多い動物でもあるので続けて何日も飲ませるのはためらわれます。
というわけで、のんさんはサプリメントデビューをすることにしました。
↑アンチノールプラス。
調べてみたところ、当院では犬と猫合わせて30匹以上が継続的に飲んでいるようです。
このサプリメント、説明書を読んでみると
ん?関節・皮膚・被毛・心血管・腎臓・脳の健康?
多くないか?
40年近く生きてきた私の経験からいうと、
こういう何にでも効くタイプのものって、効くには効くけど全部ちょっとずつ、
ぼや〜っとうっすら効いている、というものがほとんどです。
が!継続して飲んでいる方のお話を聞くと、みんな結構ちゃんと効いてそうな印象です。
のんさんは皮膚・被毛・心血管に関しては特に問題ありません。
腎臓に関しては現在は全く問題ないですけど、いずれは・・・と思いますし、
関節にはちゃんと効いてほしい、脳はちょっとアホなのが治ってくれたらなぁとか、
いやいや、それよりもまずはボケ防止でしょ!
ということでいくつかの効果に期待を寄せています。
今のところまだスタートしたばかりなのでわかりませんが、強いて言うなら…
可愛い❤
なんかもしかして、のんさん可愛くなってませんか?
可愛くなるなんてどこにも書いてないのに、日に日に可愛さが増していきます。
これもアンチノールの効果なんでしょうか。
と院長に聞いたら、いつもと何も変わらない、フツー とのこと。
え〜?そうかな〜こんなに可愛かったかな〜? と思い
過去の写真を見返してみたところ、まあ確かに昔から可愛いんですけど、
でも!やっぱり可愛くなってる気がします(あくまで個人の感想です)
というわけで、思いがけない効果が出ている気がしますが
気休めかもしれないけど、続けてみようかな〜と思います。
「あの時あれをしてあげれば良かった…」と未来の自分が後悔しないように。
ただし、ちょっと高いので最悪1日おきでも・・・
今年も七夕企画が始動します。

私は折り紙だけ提供して、デザインとか色とかは黒田さんに丸投げです。
皆様是非ご参加ください。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
当院はコロナ禍以降、予約診療を行ってきました。
完全予約 というわけではないので、飛び入りでの診察も可能ですが、
飛び入りの場合には予約の方が優先なので待ち時間が必然的に長くなります。
また、駐車場のスペースが足りなくなって近隣の有料駐車場へ
停めていただくことになったりもするため、
可能な限り予約をしてから来ていただきたいと考えています。
予約方法はWEB・電話、もしくは受付で直接のどれかになりますが、
一番確実なのは電話です。

早朝に体調が悪くなり、朝WEBから予約をしようとすると午前中は全て予約が埋まっている…
という事態に遭遇したことがある方もいらっしゃるかもですが、
実は本当はそうではなかったりします。
例えば朝10時の予約枠、本当は埋まっていなかったとしても、WEB上では朝7時には
【×】が表示され、あたかももう10時は予約で埋まっているかのようになります。
【×】の表示が本当に予約で埋まっているのか、
それとも直前だから自動で【×】になったのか、
その違いはスタッフ以外全く分かりません。
なので、「午前中で予約したいんですけど…」とお電話を頂ければ、
実は入れるところがある可能性があります。
最近の若者はとにかく電話が嫌いなようです。
何でもテキパキこなす当院のZ世代・黒田さんは、
恐らく一番苦手な仕事が電話にかかわるものです。
お店や宅急便の集荷の予約もなんとか電話を回避しようとして、
SNSから予約できないか・・・など他の方法をず〜っと探してしまい、
電話なら1分で終わるものにやたら時間がかかってしまいます。
私の友人にも電話嫌いって人はいましたが、まあ、他の手段がない時代でしたから、
みんな諦めて電話に順応してましたが…。
そんなに嫌ですかね…さっさと終わるから私は一番好きですが…。
当院の患者様はまだZ世代は少なめなので、今のところセーフですが、
今後Z世代が主流の時代になったら、急患なのに電話できなくて
対応が遅れてしまう可能性も出てくるので、そうなったら色々変えなきゃですね…。
また、複数匹連れてくる場合や、初めて当院に来られる場合には、電話のみでの受付となります。
その旨は予約のページに書かれているのですが、

まあ、見てない方の方が多いようです(泣)。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、この予約フォーム、
少しリニューアルしました。

↑わかりますかね…担当が選べるようになりました!
なぜこうなったのか、と言いますと…
当院にいらっしゃる患者さんは99.9%院長のファンです。

誰もが院長を求めています。そもそも院長のことが嫌いなら当院には絶対に来ません。
このことは当院に限らず、動物病院全般に言えることなのですが、
うちの院長に関して言えば、人から嫌われたり、敵を作るタイプの人間ではありません。
なので、そんな院長を差し置いて私に診察して欲しい、という人は多分いません。
一方の私はというと、院長と比べるとややクセが強い方ですので、
万人受けするタイプではなく、また臨床歴は院長より5年短い今年で14年目となります。
私が院長より勝っていること…何だろう…
尿道カテーテル入れるのが得意とか?抜歯処置が得意とか?
お腹の中から子宮と卵巣を見つけ出すのが速いとか?
野良猫の捕獲経験が豊富とか?人見知りしないとか?
まあ、多分こんなもんです。それ以外は全部院長の勝利です。
14年目なのでざっくりと一通りのことはできますが、院長の足元にも及びません。
ただ!これは私の能力とは何の関係もありませんが、動物たちの中には
「男の人がこわい!」という子たちが本当に僅かですがいるようです。

恐らく、男性の方が背が高かったり声が低かったり、ということが
関係しているんだと思いますが、その点に関しては女性の私は有利です。
でも言いたい、動物たちよ。私なんかより院長の方がよっぽど優しいぞ?
これまでは診察の際に、特に担当の希望を聞くということはしてきませんでしたが、
院長は「でもきっと、『本当は女性獣医師に診察して欲しい』と思ってる人がいると思う」と言うのです。
(私は、『そんな人いるか?』と思ってます)
逆に、『絶対院長でなきゃ嫌だ!』と言う方はたくさんいます。
こういう方のレベルは様々で、
「病気の時の診察は院長だけど、元気な時は誰でも良い」という人、
「元気な時であっても院長が良いし、
爪切りもトリマーや看護師ではなく必ず院長にしてほしい」という人、
「『今日どうしましたか?』と受付でスタッフに聞かれても答えたくない。
院長以外の人とは話したくないから、来院理由も言わない」
という人、様々です。
これまでは希望を聞くことがないので患者さんの言動や態度を見て、
「院長じゃなきゃダメなんだろうな〜」と判断して診療にあたってきましたが、
上記のようにわかりやすい人だけではなく、本当はそう思ってても表面には出さない人、
本当は言いたいけど私に遠慮して言えない人、という人の方が数が多いと思います。
実は動物病院業界で、「院長じゃなきゃ嫌だ!」という事象に関しては時々議論になります。

院長がずっと一人で診察をしてきた病院に勤務医が出現しても、
これまで通り院長に診察して欲しい、院長が惚れ込んで通ってるんだから
他の獣医師に診察されたくない、
というのは別に珍しいことではなく、飼い主さんの心理としては普通のことです。
ただ、勤務医の中には
「動物医療がしたくてたくさん勉強して獣医師になったのに、
診療を全然させてもらえないのは辛い…」と思い悩む人もいて、
それが退職理由になったりもしますし、
それならばと一念発起して自分の病院を開業して院長になる、という方もいます。
その影響かどうかはわかりませんが、千葉県にいる【獣医師】の数は
【勤務医】よりも【院長】の方が多いそうです。
私はというと…【患者さんの希望が第一優先】と思っています。
動物医療は獣医師が一方的に行うものではなく、
ペット・飼い主・獣医師が協力し合って一緒に治療に取り組んでいくものです。

となると、治療の第一段階で一番大切なのは【信頼感】だと思っています。
飼い主さんが獣医師に信頼を寄せていなければそれはペットにも伝わりますし、
獣医師側も飼い主さんの不信感に気づいたとしたら、
3者が協力し合ってというのは難しく、最善の医療はできないと思います。
私だって患者側の立場で人間の病院を時々受診しますが、
自分の担当医ではない医師からもらった薬が効かなかったりすると、
「やっぱり担当医じゃなきゃダメかな」と思ったりします。
ただ、よくよく考えてみたら、それは担当医ではない医師の診察を受けた段階で、
「この先生の出す薬、ちゃんと効くかな?」と、
本来抱かなかった疑念のようなものが生じていて、そういう精神面の影響を受けて
治療の効果を感じられていない、という可能性もあります。
なので、「院長先生じゃなきゃ嫌だ!」と言われても、
正直全っ然何とも思ってません。
寧ろちゃんと言ってもらえて良かった!と思っています。
言わずに診察室に不穏な空気が漂う方が、良い診療からは遠ざかってしまいますからね。
今回予約フォームをプチリニューアルした目的のもう一つは、
【別に誰が診察しても良い】という方を探すことです。
「誰でも良い」という方がいた場合には、空いた獣医師が診察をすることによって
待ち時間が短くなる というメリットがあります。
元々はもっと前からこういう体制を整えたかったのですが、
獣医師2人が同時に診察をしていても、それ以外の受付や電話対応、
薬の説明、会計などの業務を一人でこなせる人が常時居なければならず、
馬場さんはそれができるけどパートさんなのでいないことが多く、
小池さんはトリミング室に籠って黙々とトリミングしていましたし、
黒田さんはまだ新人さんでフォローが必要でした。
が、今年は黒田さんも2年目となったため体制が整ったと判断し、
診察台を1つ新調して2か所で同時に診察できるようになりました。
(物が多く場所が狭いのでその都度色々と大移動が必要ですが…やっぱり上のマンション借りたい!)
というわけで、今後は予約や受付の際に担当の希望を聞く予定です。
これまで聞いていなかったので聞き忘れてしまう可能性もありますが、
積極的に言っていただいて構いませんので、よろしくお願いします。
「院長診察希望だけど、
待ってる間は大野先生とおしゃべりしたい!」とかでも良いですよ(笑)。
この担当希望の件をブログに書こうと思う、と院長に話したところ、
「『院長とはちゃんと仲良しです』って書いておいてください」とのこと。
・・・はい?何の話?
よくよく話を聞いてみると、
今まで院長が診察してた子が今後私を希望したり、
私を希望する人がただの一人も現れなかったりした時に
院長と私の間での関係がギクシャクするかもしれない…
と思い悩んでしまう人がいる かもしれない…ということを
院長は気にしているようです。
なるほど〜そういうことか〜。
あの…全然そんなこと気にする必要はありません!
院長も別に担当が変わったからといって気にしたりはしませんし。
因みにですが、院長が診察していたとしても、私が診察していたとしても、
我々獣医師間はかなり密に情報共有をしていますので、
お互い「こっちの方がいいんじゃない?」とか
「この検査したほうがいいんじゃない?」とかそういうのは遠慮せずに言い合っています。
冷静に考えてみると、勤務医の分際で自分より臨床歴の長い院長の診察に口を出すなんて、
結構失礼なことな気がするので、常識のある勤務医は躊躇うでしょうし、
今後の関係性を考えて口に出さないことの方が多いんだろうと思います。
仮にもし意見したとしても、院長は院長で「なんだこいつ?」みたいな顔を
しちゃったりするんじゃないかな〜という気がします。いや、間違いなく絶対する!
でも、うちの院長はそういう人ではないですし、私も絶妙に非常識なので
院長がどんな顔をしてようが全く気にせず、1秒も躊躇わずに思ったことを言います。
どうしよう、もしかしたら本当は院長も笑顔の下で

これぐらいの怒りに満ちてたりして・・・。
まあ、こんなことされたら

こんなことしちゃうでしょうけど(笑)。
また、私の診察スタイルは臨床1年目から院長に指導してもらっていたので
治療方針とかはかなり院長寄りですし、
検査や手術も院長から教えてもらったので全く同じスタイルです。つまり、弟子です。
先日発覚しましたが、院長の弟子はこの世で2人で、
もう一人(私にとってのアニ弟子)は近くで開業されているとか。
「あなたには生き別れたお兄さんがいるのよ」と言われた気分でした。
私には弟子と呼べるほどの人はいませんが、オペのやり方を教えた人はいます。
というわけで、仮に私を指名したからと言って、
私が一人で暴走して診療するということはありませんのでご安心ください。
ついでに言われたから言うわけではないですが、院長とはちゃんと仲良しです。
大雨とかで超絶暇な日に、あまりにも暇すぎて、
「こうなったら…ハンカチ落としでもして親睦深めます?」と聞くと
毎回必ずお断りされてしまいますが、でも、ちゃんと仲良しですからご心配なく!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
当院ではトリミングが終わったら、写真を撮ってお渡しするようにしています。
トリミング自体はじっとしている犬たちも、写真が苦手という子が一定数います。
全然正面を向いてくれなくて、顔写真が取れない時は
音が鳴るおもちゃを鳴らして注意をひきつけて撮るなどの工夫が必要です。

↑当院で使用しているオモチャはこれ。お腹を押すとキュッキュなります。
小池さんがどこからか見つけてきたようですが、これは…なんでしょうね。
全身ヒョウ柄タイツのおばちゃん?岩井志麻子さん?
先日、皮膚病で通院している柴犬のきなこちゃんの薬浴がありました。
薬浴も基本的には普通のシャンプーとやり方は同じです。
皮膚の状態にあった薬用成分入りのシャンプーを使用することと、
泡を15分ぐらいしっかり浸透させること、かゆみが出ないように
少し低めの温度で洗い、低めの温度でドライヤーをするのがポイントです。
薬浴の場合は治療目的なので基本的には写真は撮らないのですが、
何故かトリミング室からはキュッキュキュッキュ音が鳴っており、
それも1度や2度ではなく、何度も何度も鳴ってました。
様子を見に行ったところ・・・

あら、ドライヤーされながら遊んでる!
きなこちゃんはどうやらこの志麻子さん(仮名)がお気に入りのようで、
ドライヤーの前半戦は少し離れたところに置かれている志麻子さんを凝視してましたが、
体勢を変えたところついに口が届いたようで、それからはくわえて遊んでいる様子。

↑執拗に志麻子さんの下腹部をガブガブします。はらわた出さないでね…

志麻子さん・・・
きなこちゃん、実はもう10歳なので、結構ちゃんとした大人です。
人間が大好きで、柴犬にしては珍しく何をされてもあまり気にしません。
ただ、他の動物とは折り合いが悪いため、お友達を作るのは難しいらしい・・・。
なので、あまり遊んでる印象ってなかったんですが、
志麻子さんはよだれでベッタベタになるほどハムハムされてました。
心が若いですね。でも犬も猫も、実は大人になってもちゃんと向き合うとちゃんと遊びます。
高齢になってくると関節が痛いとか、大抵の遊びには飽きてしまったとか、
そういう理由であまり遊ばなくなる印象ですが、
体に負担をかけない方法で、本人の好きそうな遊びを提案してあげれば
高齢でも目を輝かせて遊びます。
ペットが遊んでくれないのは・・・飼い主側が動物たちの好みをわかっていないか、
創意工夫の努力が足りないから!
たくさん遊ぶと関係性もよくなりますし、ご飯もよく食べますし、
なにより動物たちの心が安定しますよ。
のんさんも今年10歳になりましたが、今でもちゃんと遊びます。
大体毎日21時から22時はのんさんと遊ぶ約束をしています。
以前も書きましたが、のんさんは音が苦手なので鳴る系のオモチャはダメ、
どんくさいので動きが速いオモチャもダメ、アホなので知育玩具も理解できない、という
何とも可哀そうな猫ですが、最近は【だるまさんがころんだ】が好きなようです。

↑写真を見返すと、必ずと言っていいほどおもちゃの速さについていけてない。そして

変な顔になっちゃうぐらい我を忘れてます。
ただ、時々遊んでいて、「少し足が痛そうかな?」と思うことが出てきました。
体重が重いからというのもあるかもしれませんが、気になるのは関節炎です。
人間のおじいちゃんやおばあちゃんも、「膝が痛くて…」という方はいらっしゃいますが、
これは犬や猫でも同様のことが起こります。
犬の場合にはわかりやすく、関節が痛くなると足をかばって歩いたり、
歩き方がおかしいので頭部が上下に動いたりして気づくことが多いです。
ただ、猫の場合は判別が難しい…散歩に行く習慣もないし、
犬のように動き回ることが少ないので、
痛ければうずくまって寝ている…ということが多くなります。
猫は元々睡眠時間の長い動物ですから「高齢になってきて更によく寝てるな〜」
なんて思ってたら実は…ということは多いようです。
正直、関節炎はどんなに痛くてもそれが原因で死ぬことはありません。
ただ、本人がストレス。それが一番の問題です。
痛いことがストレスだし、動けないことがストレス、
猫は高いところに登れなくなったりするので、景色が見れなくてストレス、
犬はボールで遊んだりできなくなるからストレス…、
ストレスって免疫力を下げますからね。直接の原因にはならないにしろ、
心身の健康を考えると放置して良いわけがないので、何とかしてあげたいものです。
高いところから落ちそうになった時なんかに、痛みから受け身がうまく取れなくて
思いっきり落っこちるなんてこともあるかもしれないし、
痛い足をかばって歩いて他の足に負荷がかかりすぎることもあります。
のんさんは猫にしては珍しく、痛い時には痛そうな歩き方をするので、
そんな時は痛み止めを口に放り込むと劇的に効果を表します。
ただ、痛み止めは長期間使用すると腎臓に負担をかけてしまうことが多く、
猫は元々腎臓病が多い動物でもあるので続けて何日も飲ませるのはためらわれます。
というわけで、のんさんはサプリメントデビューをすることにしました。

↑アンチノールプラス。
調べてみたところ、当院では犬と猫合わせて30匹以上が継続的に飲んでいるようです。
このサプリメント、説明書を読んでみると

ん?関節・皮膚・被毛・心血管・腎臓・脳の健康?
多くないか?
40年近く生きてきた私の経験からいうと、
こういう何にでも効くタイプのものって、効くには効くけど全部ちょっとずつ、
ぼや〜っとうっすら効いている、というものがほとんどです。
が!継続して飲んでいる方のお話を聞くと、みんな結構ちゃんと効いてそうな印象です。
のんさんは皮膚・被毛・心血管に関しては特に問題ありません。
腎臓に関しては現在は全く問題ないですけど、いずれは・・・と思いますし、
関節にはちゃんと効いてほしい、脳はちょっとアホなのが治ってくれたらなぁとか、
いやいや、それよりもまずはボケ防止でしょ!
ということでいくつかの効果に期待を寄せています。
今のところまだスタートしたばかりなのでわかりませんが、強いて言うなら…

可愛い❤
なんかもしかして、のんさん可愛くなってませんか?
可愛くなるなんてどこにも書いてないのに、日に日に可愛さが増していきます。
これもアンチノールの効果なんでしょうか。
と院長に聞いたら、いつもと何も変わらない、フツー とのこと。
え〜?そうかな〜こんなに可愛かったかな〜? と思い
過去の写真を見返してみたところ、まあ確かに昔から可愛いんですけど、
でも!やっぱり可愛くなってる気がします(あくまで個人の感想です)
というわけで、思いがけない効果が出ている気がしますが
気休めかもしれないけど、続けてみようかな〜と思います。
「あの時あれをしてあげれば良かった…」と未来の自分が後悔しないように。
ただし、ちょっと高いので最悪1日おきでも・・・
