あんなかどうぶつ病院 千葉県流山市前平井 04-7179-5712 流山セントラルパーク駅 動物病院 ペットホテル

あんなかどうぶつ病院
ブログ
2024年02月22日 [病院のこと]

愛玩動物看護師国家試験 と 10周年を迎える当院の未解決課題➀

こんにちは、獣医師の大野です。

2/18、愛玩動物看護師国家試験がありました。
問題用紙

当院からも小池さん黒田さんが受験しました。

動物看護師は国家資格化したのが昨年で、第1回は馬場さんが受験しました。
昨年は予備試験の合格率99%、本試験も合格率89%でしたので
ある程度勉強していれば受かるだろう・・・と思っていましたが、
今年は昨年と比べるとだいぶ難しくなっていたような・・・

私も一応小池さんが持ち帰った問題で解いてみましたが、
6割正解で合格にすると、合格者はだいぶ減ってしまいそうな印象です。
全てが難問だったかというとそういうわけではないですが、
難問が昨年より多めなため、取れるところで確実に正解しないと厳しいかも…と思いました。
得点調整が入るかもしれませんね。

獣医師は国家試験に合格してなければ獣医師の仕事はできませんが、
動物看護師は仮に専門学校出てなかったとしても働けますので「クビ!」とかはありません。
小池さんと黒田さんだけでなく、とうかつ夜間のメンバーにも
今年受験した人が何人かいましたのでみんな受かってると良いですけど、
仮にダメでも気落ちせず、気長に頑張って欲しいですね。自信にもつながりますから。

愛玩動物看護師の資格を取ると、無資格の人よりやれる仕事は増えます。
現在当院ではフード相談、しつけ相談、飼い方指導、介護の相談、
狂犬病やマイクロチップの登録に関する相談、投薬指導などは
院長と私がしていますが、これらは動物看護師の仕事範囲です。

密告(?)するようですが、馬場さんは【栄養管理アドバイザー】を持ってますし、
何を隠そう、以前の病院ではご飯の量を計算したり相談に乗ったり、
そういうのを日常的にしていたベテラン看護師です。

小池さんもトリマーだけでなく、ハンドラー、キャットグルーマー、アニマル衛生看護士、
愛玩動物飼養管理士などの多数の資格を所持し、
損害保険募集人というペット保険の相談に乗って良い資格も持っており、
これは当院では小池さんのみが出来る業務です。
(↑3年前の小池さんのブログに書いてあるのを発見!)
そして小池さん、14年目動物看護師の馬場さんと並ぶと若いですが、
でももう丸4年働いていますのでこの業界では普通に【ベテラン】です。

4月からは黒田さんが正式に仲間入りしますので、当院の看護師層は手厚くなります。
当院は小さい病院なので言ってみれば少数精鋭と言うことです。
今現状院長がかなりのウェイトで頑張ってますが、もちろん私も含め、
スタッフみんなで仕事を上手いこと割り振って、協力し合って
小さいながらももっと良い病院になればいいな〜なんて思ってます。
エイエイオー

私もなんかしなきゃな・・・

今年の8月で10周年を迎える当院、
建物自体新しく出来たところに開院したので、基本的にはまだ老朽化などはありません。
ただ、老朽化ではないけれど、設備として不満な箇所はいくつかあります。

これまでにも「不便だな」と感じる所はチョイチョイ手を加えてきました。
この狭い当院の中に手作りの棚は7か所以上ありますし、
開院当初にはなかった洗濯物を干す物干し竿とか
診察室の中に取り付けたリードをかけるフックとか、
今考えると「ない生活なんて考えられない物」ばかりです。
手作りしたものの中でも私が最も成功例だと思っているのが

自作

心エコー台

実物を見たことない方もいらっしゃるかもしれません。
これは心臓の超音波検査をするときに使用する台です。
心臓の超音波検査をするときは、動物を横向きに寝かせるのですが、
プローブと言われる機械を動物の体の下から当てます。
なので、体が浮いてないと検査が出来ないのですが、
完全に浮かせるためにはMr.マリック氏の協力が必要
毎回来てもらうのは難しいのでほとんどの病院が特殊な台を使用しています。

・いつも使うものではないので、ある程度小さくして収納できること
・動物が粗相をしても掃除がしやすい材質であること
・安定感があること
・売られているものより安く作れること


これが絶対条件でした。
なので1週間ぐらい考えて計画を練り、私の家で不要になっていた
マットレス

↑こんな感じの厚手で硬めのマットレスの3分の1
姉の家で不用品であった
もがれた足

↑こんな感じの折りたたみローテーブルの足部分をもぎ取り、
やや厚手の板と、ビニールのテーブルクロスのみ購入して
院長と共同制作をしました。
足は折りたためるので薄っぺらくして収納できます。
折りたたみ

購入したのが板とテーブルクロスだけなので、
恐らく費用は2000円程度だと思います。

因みに普通に購入するといくらするのかと言いますと・・・
25300

当院と同じような形の台で25300円
クッションタイプのこちらだと
63800

63800円!
うちの家賃を軽く超えます。
作って5年ぐらいになりますが、今のところ故障などもなく良い感じです。


こんな感じで手を加えられるところは加えてきたのですが、
どうにも不便なのに手を加えられないところがあります。
それが、【電子カルテ】です。

当院のカルテは、手書きではなく全てPCによる電子カルテになっています。
電子カルテのメリットは、

・カルテを保管する場所が不要
・「○○ちゃんのカルテがない!」みたいな紛失の可能性が低い
・「○○さんの書いた字が汚くて読めない!」ということがない
・タイピングが得意であれば手書きよりも早く記入が出来る


当院のように面積の狭い病院で保管場所がいらないのは確かにメリットですし、
過去勤めていた病院ではカルテが行方不明になることも、
スタッフの字が汚すぎて読解不能なことも日常茶飯事でした。
なのでこの辺りの恩恵は受けているものの、電子カルテのデメリットも結構あります。

・ネット環境が悪いと、もう何もできない
・電子カルテのシステムが悪いと、もう何もできない
・AちゃんとBちゃんのカルテを見比べる場合には、見比べたい数分の端末が必要
・端末がウイルス感染したりするとデータが流出する可能性あり


こう見ると、デメリットの方は
環境整備さえしっかりしていれば何とかなりそうに見えます。
ネット環境は整えればいい、カルテを見比べたければタブレットを増やせばいい、
ウイルス感染しないようにウイルス対策ソフトを入れればいい、
そうやってこれまで10年間何とか診療しています。
が!
我々ではどうにもできない問題が
【電子カルテのシステムが悪い】というところです。

電子カルテを運営している会社は何社かあり、当院はP社を使用しています。
4年ほど前のこのP社のカルテは使い勝手が悪く、
ソフトを入れているPCでしかカルテが開けなかったため、
院長が自宅でカルテを見たりすることはできませんでした。
また、カルテ画面を数mmスクロールするだけで必ずフリーズするので、
誤って少し動かそうものならログインするところからやり直さなければならず
それはそれは扱いが難しい大変な代物でした。
そして原因がわからないフリーズも頻繁に起きる・・・
お陰で診察が終わっても会計が出来ず、長時間お待たせすることになったことも数知れず。

そして約4年前、このP社のカルテはバージョンアップすることになりました。
クラウドと言って、ネット上でカルテデータを保管できるようになったのです。
これにより、ネットに接続が出来れば自宅でもカルテを見ることが出来るようになったり、
タブレットなどの端末を増やせば何台分でも使用できるようになるなど
以前困っていたことがいくつか解消されました。

このバージョンアップの説明に来たのは、当時担当だったTさんという青年でした。
院長と一緒に私も説明を聞き、バージョンアップしたカルテの
実物見本を見せてもらいました。説明を聞きながら
「ここの字が小さすぎるが変えられないのか」とか
「水色のバックに白い字だと見づらいのだが変えられるか」
「このボタンは旧バージョンと同じようにできないか」
「ボタンの配置を入れ替えられないか」など、それはそれは沢山質問しましたが
「細かい所は各病院ごとに設定できます」との回答。

まあ、使いやすいというほどではないものの、これまでが使いにくかったですし、
病院ごとに設定を変えられるのであれば、これ以上悪くなることはない
慣れるまで、整備されるまでは大変だろうけど仕方ない!
クラウド版になって使いやすくなるところもあるわけだし・・・

と思い、バージョンアップすることとなりました。

が!
導入して数日たっても、不便な箇所は一向に改善がされませんでした。
寧ろ旧バージョンで出来ていたことが出来なくなってる!
つまり使いにくくなってる!
毎週担当に電話をかけ、どうなっているのか進捗を確認するのですが
Tさんの返答は毎度「はあ」とか「いやあ」とかばかり。
「確認して○日に連絡します」と自分から言ったにもかかわらず、
Tさんが自ら電話してくることは一度もありませんでした。

しびれを切らしてこちらからかけると
Tさん「担当に確認してないから電話しませんでした」とのこと。
大野「だったら『まだ確認できてません』っていう連絡が必要でしょうよ!」
電話では埒が明かないので、何度か直接来てもらうことに。

私も院長も、一体何に困っているのか、どう変えて欲しいのかを
数ページにわたる資料にまとめ、それをもとにTさんに話をするのですが、
当初「病院ごとに設定できる」と言っていたところも
実は9割以上変更できないことが判明。

詐欺じゃん
なんでだよ!


かといって、この超ウルトラ使いにくいバージョンから元の超使いにくいバージョンに
戻すということもできないらしい。既に半年が経過していました。

Tさんは「コレとコレは変えられると思うので、開発担当に伝えてみます」とのこと。
でもこの時点でTさんへの信頼感はもうzero
Tさんは時間を空けてしまうと、忘れてしまうのか何なのかわかりませんが
また1から説明しなければならなくなるのが目に見えていましたので、

毎週作業の進捗状況をメールしてください。
作業が出来なかったなら、出来なかった旨の連絡をください。


と約束しました。で、数か月後・・・
TさんはP社を退職
やってないですけど、正直
T

↑こうしたい気持ちでした。

これにより担当はTさんからHさんへ変更。
HさんはTさんよりも役職も年齢も上の方でした。
TさんからHさんへの引継ぎはなかったようなので、再度Hさんに来ていただき状況を説明。
Tさんが担当の間何一つ改善されなかったことを伝えたところ、
「そんなはずはない。システムの更新履歴を見てくれ」と半ギレで言われ、
Hさんと一緒に更新履歴を確認したところ2年前から更新履歴は止まっていました。

ホレみろ!

Hさんはシステムの不備を言われることに納得がいっていないようで、
既にこれだけ待たせているのに終始不機嫌な感じでした。
でも裏を返せば何を言われても響かないTさんよりも、指摘されることが嫌なHさんの方が
「何クソ!」と思ってさっさと作業を終わらせてくれるのではないか…と期待しました。

で、数カ月前・・・
何一つ変わることのないままHさんもP社を退職したとのこと。

H

↑頭の中ではこういうことになってます。

そして担当はSさんへ。
これはこの会社の特徴なのかもしれませんが
またしてもHさんからSさんには何一つ引継ぎされませんでした
TさんやHさん個人の能力の問題だけでなくたぶんP社が会社としておかしい・・・

先日またシステムの不備があり現担当のSさんに問い合わせたところ
「確認して○日に連絡します」とのことでしたが、
待てど暮らせど一向に連絡は来ず。
こちらから電話すると「まだ確認してません」

デジャブ・・・何回これ繰り返すの・・・?
まあ、正直予想してたけどね・・・。

この非常に使いづらいカルテシステム、院長はそれほど気にしていないようでした。
フリーズしてもまたやり直せばいいじゃない、
数分ぐらい待てばいいじゃない、
字が小さくても目を凝らせばいいじゃない
、みたいな感じでした。

院長は基本的に何に対してもあまり不満が溜まらない人だというのもあるんですが、
受付にいることの多い私としては、診察が終わってるのに会計が出ないせいで
無駄に待たされる患者さんを目の前にするわけですし、
帰れない方がいるために駐車場に入れなくて困る患者さんを目の前にするので
余計に「さっさと改善してくれよ!」と思うわけです。

また、システムのトラブルが生じるのが圧倒的に院長不在の木曜日に多く
「前回と同じサプリ欲しいんですけど・・・」
「ワクチンいつ打ってましたっけ?」
「このご飯、いくらしますか?」
「うちの子って何歳でしたっけ?」

カルテが使えないと上記のどの質問にも答えられない!

さらに診療時間内に仕事を終わらせるべく時間をかけて書いたカルテが丸ごと全て消えたり、
そのカルテを書き直すために「のんさんが帰りを待ってるのに…」と思いながらも
残業しなければならなかったり、そんなことが度々ありました。
驚愕

馬場さんや小池さんはカルテを記入する機会が少ないので、院長からは
「馬場さんと小池さんは特に言ってこないですよ」
「私のカルテは消えたことないです。私は適応できます」
とのこと。最終的に
「電子カルテは、多分どこもみんなこんなもんですよ」なんて言われた日には、
それが真実かどうかとか最早どうでも良くて、
「なんでP社の肩を持つわけ?」と言い合いになったことも。
カルテの使いづらさもそうですけど、共感し合えないってもの凄〜くしんどい!
この会社の電子カルテのお陰で
スタッフの信頼関係に重大な亀裂が生じる危機が度々生じます。
体育座り


果たして使いづらいと感じているのは私だけなんだろうか…
別に機械音痴ではないですし、PCに関しては得意な方なんだけど・・・
とずっと思ってたのですが・・・。

実は昨年秋に始まった【とうかつ夜間どうぶつ病院】ですが、
なんとこの病院のカルテも電子カルテで、スタートした時はP社の電子カルテを導入していました。
P社を使ったことがない先生が多かったため、院長が分かりやすい取扱説明書を作成し、
さらに説明会を開いて夜間のメンバーにレクチャーをしました。

だがしかし!
やはり難解すぎて使用できないということになり
導入して1ヶ月するかしないかで他の会社の電子カルテに代わっています。

でも、言っておきますがP社の電子カルテの一番厄介なところは
複数匹飼っている家の会計をする時と、ワクチン証明書を出す会計の時でして
どちらも夜間では起こりえない状況な為、
夜間のメンバーがつまづいたのはもっと初期段階です。

私としては普段使っているP社じゃなくなることに一瞬だけ不安を感じましたが、
でも他の会社の電子カルテを使ってみる良い機会だな、というのと、
「ほらやっぱり!私がおかしいんじゃないんだ!」
実は隠れてちょっと嬉しかったりもしました。
ジーザス

↑隠れてないレベルの喜び方

カルテごときでイライラしないで〜と思うかもしれませんけど、
導入してから2年以上経過した今日現在においても
何一つ改善されてませんから! むしろ私は気が長い方だと思う!

使いづらさはいつまで経っても慣れないですし、そもそもカルテの字も小さすぎて
10年後には私も院長も対応不能になっていると思います。
なのでそれまでにP社が電子カルテ事業から手を引いて、
やむなく他の会社に乗り換えられないかな〜
使いやすい電子カルテが出てこないかな〜
と心待ちにしております。
下手したら私がプログラミングとか勉強して、
システムエンジニアになった方が早い
のかもしれないですけどね・・・。

これまでの2年間の、P社との不毛なやり取りを思い出して
キーッってイライラしながら書いてたらそこそこの長さになってしまいました。
実はもう一つ当院には使いづらいところがありまして、
それについても書こうと思ってたんですが
長くなったのと最近ネタ切れだったので、大事に次回に回そうと思います。
もう1回私の愚痴にお付き合いいただければ幸いです。
診療時間

PageTop