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[日常あれこれ]

2025年12月31日

字や文章を書くこと、言葉について徒然なるままに・・・

こんにちは、獣医師の大野です。

今年最後の投稿となりました。1年はあっという間ですね。
最後に少しだけお知らせがありますので、ご確認ください。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
最近、昔の知り合いに連絡を取らなければならないことがあり、
でもその人のメールアドレスを知らない状況だったので
苦肉の策でお手紙を書きました。

手紙


10年ちょっと前までは手紙を書くことは日常的だったのに、
ここ数年は年に1回あるかないか、それも手書きで となると本当に久しぶりでした。

黒田さんが入社するまでは、当院からの郵送物の宛名は
私が書いていましたので、日常的に丁寧に字を書く機会があったのですが、
この作業を黒田さんに丸投げしてからというもの、字を書く機会が格段に減り、
いつの間にか下手くそな字になってしまっていることに気づきました。

字が下手だと単純に読み間違えられるだけでなく、印象も悪かったりするので
命を扱う仕事をしている者としてあまり良くないですし、
丁寧に書く機会が減ったとはいえ、年賀状とか誰かへのご祝儀とかお香典とか
なんだかんだ字を書くタイミングって存在します。

私には苦手な字があります。
@ひらがな全般
A画数の少ない漢字
B左右で重さが偏る漢字

例えば千葉県の【千】とか、3画しかないので1画に対する責任が重すぎるし、
流山の【流】はサンズイと右側でウェイトが全然違うのと、
くんにゃりさせる最後の1画が何とも言えず難しい…

ということは、自分の職場名と住所とか苦手のオンパレードです。
病院名ほぼひらがなだし、1文字目は最も苦手な【あ】だし。
【あ】なんて40年生きてて「今日は上手く書けた♪」
と思ったことがただの一度もない字です。

ネットで“きれいなペン字”で検索したところ、
【カタダマチコ】さんという方がいらっしゃって、
この方が書いた字に恋するほどの美文字でした。
カタダマチコさんは、元々は神谷塾という書道教室の塾生さんで、
今や本を出版されたりペン習字教室を開いている方のようです。

そこに通いたい!と思いましたが、場所は岐阜県恵那市、
車でも公共交通機関でも片道6時間ぐらいかかります。
6時間は…無理だ。なので
カタダマチコ

買ってしまった…。ジャポニカ学習帳とともに。

この本に書き込むときはきっと綺麗に書けます。
でも本から離れた時に本当にきれいな字に生まれ変わっているのか・・・
という所が重要です。また、美文字になることも大事ですが、
絶対無理ですけど、朝出勤前とかに30分ぐらい練習して、
穏やかな気持ちで出勤できる人
になりたいですね。
今は布団から出て10分後にはエンジンかけてるので。

また、手紙を書く時は文字だけではなく、言葉選びも重要になってきます。
私は日常的にこのブログを書いているので、文章を書くのは早い方で
「手紙書かなきゃ」と思ってから30分もあれば、書きあげられます。
でも、言葉選びにはセンスが問われますし、どうしても癖が出てきます。

先日黒田さんがインスタの投稿に悩んでいた時に少しアイディアを出したら、
「あ…これはもう【大野の文章】になってしまっている」ということに気づきました。
何が? と言われると難しいんですけど…何でしょうね(笑)。
私の文章を読んだことがある人にはすぐに「大野が書いたな」と分かるような
言い回しなのか、言葉遣いなのか、何なのか。

自分では意識していませんでしたが、確かに他の人の文章を読むと、
「同じ内容を伝えようとしても、私にはこの言葉の発想はなかったな」と思うこともあり、
文章からその人の人柄とか、品とか、生活が滲み出てしまうものです。

院長に「私の文章から受ける印象はどんなですか?」と聞いたところ、
品は全っ然感じませんね。
不満が多いというか、
言いたいことがたくさんある感じがします。」
とのこと。

うん、その通りですね。
言いたいことはたくさんあります。でも、言えないこともたくさんあります。
だから不満が多くなります。
常々【ブログネタがないな〜】とは言いますが、【ブログに書けるネタ】がないだけで、
【ブログには書けないネタ】というのは実は山ほどあって、
書けないものも書いて良いとなったら、
私が100歳まで書き続けたとしても足りないぐらいです。


他人の不満などを聞いた際の人間の感情には2パターンあるようです。

@「私もそう思う!そう思ってるのが私だけじゃなくて良かった!」 

とか

「なるほど〜そういう考えの人もいるのね。変なの〜」 

と興味を持って参加する人

1


A「他人の不満なんて興味ないわ。他人の不満を聞かされるなんて
 疲れるし苦痛だわ」 と距離を取りたがる人

2


私は圧倒的に@の方で、他人のどんな話でも興味津々で聞くし、
自分も何でも話す方なので、みんなそういうもんだと思っていました。
でも数年前にAのような考えの人もいると知り、
「そういう方には申し訳ない内容を投稿してたな〜」と思いました。

でも!ブログは無理矢理読まされるものではなく、
読みたい人が読みたい時に読むものなので、
Aの人はそもそも読者にならないから大丈夫!と思っています。

今でこそブログという場で文章をたくさん書いていますが、
学生時代は国語はどちらかというと苦手意識がありました。
本を読まないわけではないけど、教科書に出てくる系の小説文は
生ぬるくてパンチが足りないものが多くて退屈でした。
でも活字を読むのは好きでしたので、授業を聞きつつ
同時進行で授業中愛読していたのが
国語便覧

通称:国語便覧

国語の資料集のようなものです。副教材として学校で配布されているものなので、
たとえ熱中して堂々と読んでいたとしても何も咎められません。
本屋さんなどの参考書コーナーにも資料集はたくさん置いてありますが、
そちらを中学生が自分で選んで買うよりは、
何年も国語教師しているプロが選んだものの方が質が良いに決まってます。

この国語便覧のお蔭で、授業で扱った小説以外にも、
有名な日本文学の概要を知ることが出来、
故事成語や四字熟語の知識も身につけることが出来ました。

今回改めて四字熟語を眺めていて、そういえば県立高校受験の面接の際に
好きな四字熟語だったか座右の銘だったかを聞かれ、
「質実剛健(しつじつごうけん)」と答えたことを思い出しました。

質実剛健

【意味】飾り気がなく真面目で強くたくましいこと。

よくよく考えたらこれ、男子校の校訓に多いやつですね。
女子校を受ける中学生からはあまり出ないやつかもしれません。


40歳になった現在、座右の銘は変わってしまいましたが、
質実剛健という言葉は今も好きな言葉です。

みなさんは逆に嫌いな言葉ってありますか?
今回好きな言葉や座右の銘を探していたら、
その候補となっている言葉の中に、
寧ろ「嫌いだな〜」と思う言葉の方が多いことに気づきました。

一見耳触りの良い言葉だったりするものもありますし、
本来の意味を考えたら別に嫌いではないものもあります。
でも…例えば
自分の人生は自分が主役

言葉自体はその通りであると思うこともありますが、
この言葉を好んで使う人に問題があるのかもしれません。

あくまで私の想像ですが、そもそもこの言葉を最初に使った人は
誰かを励ますために使った気がします。
縁の下

いつも縁の下の力持ちで人から評価されることもなく
影でそっと誰かを支えたりと脇役に徹し続ける人
に対して、

『もっと自分を大事にして、時には自己主張しても良いんだよ』
という意味で使われたのではないかと。

でも最近この言葉を使う人の多くが、そもそも他人を支える側にはならず
いつも自分が主役気分で傍若無人なふるまいをしながらも、
その言い訳として「自分の人生は自分が主役だから」
と使用しているような気がしてなりません。
現代版


でもそうなると、元々自己中心的な人がさらに主役として自信を持つようになり、
本来この言葉で救われるべきだった縁の下役が
より隅に追いやられる状態になっているように感じます。
しかもまあ昨今の主役の多いこと(笑)!

自分らしく

これもどうも好きになれない言葉です。
言わんとしていることはわかりますが、本当にそんな風に
自分の好き勝手にしていたらわがままな人が増えるだけです。

個性を大事にとの教育が最近は行われていますが、
そのせいで協調性や他人を思いやる気持ちよりも
いかに自分の意見を通すかということに重点を置いた人たちが増え、
ルールを守ったりすることより自己を主張すること、
自分の気持ち良さを最優先にする人
が増えたような気がします。


お互い様

これも本来は嫌いではなかったのですが、この言葉を頻繁に使用するのは
どちらかというと他人に迷惑をかける側の人であることが多く、
自分の不都合は「お互い様でしょ?」で正当化するのに
他人のピンチは知らん顔 という人が多い気がします。

これは
多様性

という言葉にも当てはまります。
「多様性の時代だから」と言えば何でも許されるというものではありません。
自分のわがままは【多様性】という言葉に置き換えるけど他人の多様性は認めない、
自分の多様性を認めてくれない人を「不寛容」と批判するけど、
自分は他人に不寛容…なんてよくある光景です。
でも、「私は他人の多様性は認めません」という人のことも認めなくてはなりません。
なぜなら【多様性を認めない人 という多様性】もあるわけですから。
こうなってくるともう何でもありですね。


なんとまだまだありますよ、嫌いな言葉!
居場所がない

例えば
きつきつ


↑こんな風に6畳1間で20人で生活してるとか、
本当に物理的に居場所がないのであれば納得ですが、
抽象的な「居場所」なんて自分で作るものです。
生成AIに6畳1間で20人で生活してる絵を描いて とお願いしたら、
こんなのを描いてくれました。
別に指示したわけでもないのに、みんなどこか疲れた表情です。
まあ、実際こうなりますよね。


子供ならともかく、大の大人が自分の居場所のなさを
他人のせいにしているような気がしてしまいます。
居場所がないなら、その場所で必要とされる人になればいい、
その努力もせずにこの言葉を使用する人にもやっとしますし、
「え?それを他人のせいにするの?」と思ってしまいます。

更にもう一つ、
無理しなくてよい

いやいや、多少は無理してよ!頑張ってよ(笑)!
これ言う人、自分に向けて言う人が多いです。
そして大抵あんまり頑張ってません(笑)
な〜んにも成し遂げずに、そもそもな〜んにもする前から言うことじゃない!
本当に無理して頑張ってしまう人は、こういうこと言わないです。

以前某専門学校のCMで

「イヤならやめちゃいましょう!苦しいなら逃げちゃいましょう!
でも!好きなことだけは死んでも離すな!」


というフレーズがありました。覚えてる方いらっしゃいますか?
これ、確か2018年ごろのCMだったんですが、
私を含む大人はイラっとした人が多いのに対し、
若い世代はとても良いCMだと感じたようです。

専門学校のCMなので、ターゲット層は10代後半から20代前半ぐらいまでなんだと思いますが、
「ああ、こういう風に考える人たちがこれから社会人になっていくんだな…」 と思ったものです。

私はゆとり教育を受ける前の世代でしたので、
個性を主張することよりも他人の迷惑にならないことを
最優先に考えるよう教育されてきた世代
でした。
勉強に関しても、苦手なことがあったら
徹底的に努力して克服することが求められました。
「苦手なものをなくそう!」という教育方針からいつの頃からか
「苦手なことはしなくてよい、得意なことを伸ばそう」になったようです。
お陰で自己肯定感(自己愛?)が異常に高い人、
好きなことはするけど嫌いなことには取り組まない、
コツコツ努力するなんてできないし、
嫌なことがあったらすぐに逃げる人が増えた気もします。
そういう人が増えると大変だな〜と思いつつも、
「でも自分はコツコツ頑張ることに慣れている世代で良かった〜!」
と思うこともしばしばです。

が!しかし!

なぜこんな話題になったかというと、スタートから長々と書きつつ
今回の投稿で本当に書きたいのはここからです。
私も40歳になりましたので、ちょっと自分を変えてみようかと。

この一番最後に挙げた私の嫌いな言葉
【無理しなくてよい、頑張らなくてよい】

これを実行してみようと思います。何処に?何に?

お知らせ:ブログの更新を月1回へ変更します。

私があんなかどうぶつ病院に来るまでのブログは、院長か馬場さんが更新していました。
頻度は「時々」とのことで、更新日もまちまちでした。
2019年に私が入社した際、
「よくわからない人がスタッフにいるって嫌だろうな…」と思い、
自己紹介の意味を兼ねてブログをスタートしました。
私が自分に課したルールは1つだけです。

★更新日を決めてコツコツ更新を続けること★


時々、数年に1回ぐらいしか更新してないブログを見かけたりして、
「このお店…やってる?潰れたの?」って時ありませんか?
当院のブログはホームページの中なので、更新したとしても通知は届きません。
だからこそ、日にちを決めて必ずその日には投稿されるようにしようと思いました。

そんな中コロナ禍となりました。
これまでのようにギューギューで待合で待つということが出来なくなり、
外でソーシャルディスタンスを保ちながら、となると
待合のテレビも見れないんだな…と思いました。
それなら、その間にブログでも読んで待っててもらえたら…
と、徐々に文章が長くなっていきました。
でもよくよく考えたら、ブログを読むそのスマホで
ゲームでもして待って頂ければいいんですよね。
何故かその発想がなかった(笑)。

で、流石に月4回更新するのが大変になって、
途中から小池さんと馬場さんにも1日ずつ引き受けてもらうも、
2人より期日を守って投稿するのは難しいとのことで、
私の月2回投稿だけが残っていました。

これまで200回以上の投稿をし、最近は1回あたり7000字前後書いてますので、
たぶん本にできるぐらい書いてます。
自分で言うのもなんですが、何が凄いって文字数ではなく、
何もイベントのない映えない日々を過ごしている中で
ネタを探し続けたってことが一番凄い
と思っています。

6年以上書き続けて、どこかに出かけたよ!みたいな内容は
2022年9月に資格試験を受ける為にビジネスホテルに泊まったよ、というのと
今年の夏に関宿城博物館に行ったくらいです。

もちろんこの方も大いに貢献してくれました。
いつもかわいい


が、この方もそんなに活発でもないし、いつも可愛い。
いつも可愛い ということは変化がないということでもあります。

ネタになりそうなことはたくさんありつつ、ネタにして良いのは
その中の2割程度、これを何とか膨らまして頑張ってきましたが、
流石にもう厳しくなってきました。

ネタの量もそうですが、文章を書くのもなかなか大変で、
最近は書き終わらずに休日に自宅で…な〜んてこともあったりしました。

でも!私も無理しないことにしました。
やる前から「無理しない」とか言ってる人とは違います。
ちゃんと7年近くやった上での結論ですし、
耐え忍んで何かを頑張ることよりも
【我慢せずに自分を甘やかして弱音吐いたもん勝ち】
な世の中の変化に、ここはひとつ私も乗っかってみようと思います。

投稿を楽しみにして頂いている方が複数いらっしゃるのも事実なので
廃止にはしませんが、月1回、恐らく月末になると思います。
もちろん、途中でどうしてもお知らせがある時は投稿しますし、
もし年末ジャンボが当選して私の生活がガラッと変わって
ネタが山ほど振ってきた、なんてことになったら
ロールスロイスで出勤するところや
プール付きの家でトロピカルジュース飲むところや
自宅に職人呼んで高級寿司を食べてるとこなんかを
リア充キラキラにおわせ女子って感じでこれみよがしに投稿するかもしれません。
そうなったら、「金は人を変えるんだな」と嘲笑ってください。

一先ず、次回は1月31日を予定しております。
ご興味あればまた覗きに来てください。
また、当院のブログは投稿されたことが通知されたりしませんが、
もし当院のLINEのお友達がもう少し増えれば、
有料会員へと切り替える予定で、そうなるとお知らせが出来るようになります。
有料会員になるために必要な新規の友だちの数は・・・
あと12人!もうちょっとです。

2025年は大変お世話になり、どうもありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

しめ縄リース

↑今年のしめ縄リースは、金運アップを願って黄色系で作ってみました。
皆さんのもとに大金が舞い込みますように。
そして私はジャンボ当たれ!

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