![ブログ ブログ](/skinimg/mainblog.jpg)
2019年10月08日 [病院のこと]
夏に増えた体重を戻しましょう!
こんにちは、獣医師の大野です。
当院のひまわりは今とても元気です。
![10月のひまわり 10月のひまわり](/dataimge/1570262486.jpg)
季節外れに咲いてて悪目立ちしないかと思ってましたが、
10月なのに夏日な日が多く割としっくりきています。
さて、夏の間暑くてお散歩も短めになりがちでしたが、
これから徐々に涼しくなってきますので、わんちゃんたちも
【スポーツの秋】を楽しめる時期になってきました。
![ゼッケン ゼッケン](/dataimge/1570493996.jpg)
院長も先日の流山ロードレースに参加していました。
夏は気温が高いので自分で体温を上げる必要がなくなり、
消費カロリーが減ってしまって太りやすくなりますが、
これから気温が下がるとともに消費カロリーは少し増えます。
お散歩の量を増やしつつ、少〜し食事にも気を付けて
夏に増えた体重を戻していきましょう。
ところで皆さん、ペットたちのご飯の量は計っていますか?
標準体形で体重が維持できている子たちは良いのですが、
少し太めの子たちは是非ご飯の量を計って与えましょう。
ここで一つ問題です。
AとBのご飯、どちらの質量が多いと思いますか?
![A A](/dataimge/1570262632.jpg)
![B B](/dataimge/1570262689.jpg)
正解は・・・実はどちらも同じ30gです。
Aは小型犬向けの粒の小さいタイプ、Bは全犬種向けのフードです。
粒の大きさが違うと体積がこんなにも変わります。
ですので例えば、最初にBのような粒が大きめのフードをカップ1杯与えていて、
その後Aのような粒が小さめのフードに変更した場合、
同じカップ1杯与えたとすると体重は増えてしまいます。
フードを測って与える場合には、【体積】ではなく【重さ】で計る方が正確です。
フードを選ぶ際はその子の苦手な食材があるかどうかだけでなく、
現在の体型や健康状態にその子のフードが合っているかどうかも大切です。
とにかくたくさん食べたいタイプの子のダイエットをするのであれば、
今までと同じ量食べても摂取カロリーが低くなるような
ダイエット専用フードを与える方が良いと思います。
少ない量で我慢をさせることも可能ではありますが、
満腹感を得られないストレスはあるでしょうし、
そのイライラからオモチャ等を飲み込んでしまうという事故も起こりやすくなります。
また、標準体形の動物用のフードの量を減らしてしまうと、必要な栄養素も減ってしまう可能性があり、
筋力が低下して代謝が落ちて逆に太りやすくなるという事もあるようです。
フードは一人一人の体質や性格、食べ方によって何種類もある中から選ばなければなりません。
これが結構難しいのです。
例えば、当院で扱っている猫のフードは数えてみたところドライフードだけでも62種類あります。
この中からのんちゃんのフードを選ぶ場合、のんちゃんに関する以下の条件が追加されます。
@やや太めである。
A去勢済の成猫で、あまり運動量は多くない。
Bとにかくたくさん食べたい。
Cメンタルが弱く、ストレスがかかると血尿・頻尿になる。
D尿石症になった過去がある。
この条件を追加すると、全て満たしたご飯は1つしか残らなくなります。
![フード フード](/dataimge/1570263302.jpg)
2キロで5000円以上します…私の食べてる米の10倍以上…
さらに本人の好みも関係してくるので、沢山あるようで選択肢は意外と少ないのです。
また、与える量も大切です。いくらダイエットフードとはいえ、食べすぎれば太ってしまいます。
のんちゃんも長年【丁度よい量】を探すのに苦労しました。
計算上では65g程度食べてよいことになっていたのですが、運動量や筋肉量が少ないために
その量ではどんどん体重が増えてしまいました。
なのでご飯の量を2gぐらいずつ減らしては体重測定、というのを繰り返し、
最終的に一日量52gで体重維持ができることがわかりました。
計算でわり出される量はあくまでも『目安』でしかないので、
実際に与えてみて体重を測定して判断していくしかないのです。
量が決まったらそこからは毎日計って与えればよいだけなのですが、これが意外と面倒です。
この面倒さの故に、フードを重さではなく目分量で計っている飼い主さんも多いようです。
そこで事前に1日分ずつに分けておく方法をおすすめします。
用意するものはタッパーや袋などを10〜20枚ぐらい、キッチンスケーラー、フードです。
私は100円ショップで売っているこのタッパーを使用しています。
![タッパー タッパー](/dataimge/1570494477.jpg)
3つで100円の安いやつです。
やり方は簡単で、ひたすら一日量ずつ小分けするだけです。
のんちゃんのタッパーは15個くらいありますので、一度に半月分作成できます。
これを重ねて置いておくだけです。
![ストック ストック](/dataimge/1570494521.jpg)
半月分作るのに時間にして約10分です。
こうしておけば、朝忙しいときでも1つ取って体調に合わせて朝ごはんを与え、
おやつを欲しがったらこの中から与えます。
朝とおやつにたくさん食べたら必然的に夜ご飯の分は少なくなります。
また、この方法は複数人からご飯やおやつをもらっている子には最適の方法です。
その日のタッパーからしか与えないようにすれば、誰がどれぐらい与えたかが
判らなくても、あげすぎる心配がありません。
いつも飲んでるサプリメントやお薬がある子はこんな風に貼り付けておけば忘れることもありません。
![サプリ サプリ](/dataimge/1570495069.jpg)
一度使ったタッパーは洗って乾かしてから使用していますが、私はめんどくさがりなので
それもまとめて洗ってます。
で、こんなかんじで乾かしてます。
![干す 干す](/dataimge/1570494592.jpg)
毎日やるのは大変ですが、半月に1回なら可能ではないでしょうか。
是非お試しください。
また、この機会にフードの種類や量を見直しをしたい!とお考えの方がいらっしゃいましたら、
お声かけください。
10月のトリミングはまだ下記の日程で空きがあります。
ご希望の方は当院までお問い合わせ下さい。
16日(水)
18日(金)
25日(金)
27日(日)
28日(月)
29日(火)
当院のひまわりは今とても元気です。
![10月のひまわり 10月のひまわり](/dataimge/1570262486.jpg)
季節外れに咲いてて悪目立ちしないかと思ってましたが、
10月なのに夏日な日が多く割としっくりきています。
さて、夏の間暑くてお散歩も短めになりがちでしたが、
これから徐々に涼しくなってきますので、わんちゃんたちも
【スポーツの秋】を楽しめる時期になってきました。
![ゼッケン ゼッケン](/dataimge/1570493996.jpg)
院長も先日の流山ロードレースに参加していました。
夏は気温が高いので自分で体温を上げる必要がなくなり、
消費カロリーが減ってしまって太りやすくなりますが、
これから気温が下がるとともに消費カロリーは少し増えます。
お散歩の量を増やしつつ、少〜し食事にも気を付けて
夏に増えた体重を戻していきましょう。
ところで皆さん、ペットたちのご飯の量は計っていますか?
標準体形で体重が維持できている子たちは良いのですが、
少し太めの子たちは是非ご飯の量を計って与えましょう。
ここで一つ問題です。
AとBのご飯、どちらの質量が多いと思いますか?
![A A](/dataimge/1570262632.jpg)
![B B](/dataimge/1570262689.jpg)
正解は・・・実はどちらも同じ30gです。
Aは小型犬向けの粒の小さいタイプ、Bは全犬種向けのフードです。
粒の大きさが違うと体積がこんなにも変わります。
ですので例えば、最初にBのような粒が大きめのフードをカップ1杯与えていて、
その後Aのような粒が小さめのフードに変更した場合、
同じカップ1杯与えたとすると体重は増えてしまいます。
フードを測って与える場合には、【体積】ではなく【重さ】で計る方が正確です。
フードを選ぶ際はその子の苦手な食材があるかどうかだけでなく、
現在の体型や健康状態にその子のフードが合っているかどうかも大切です。
とにかくたくさん食べたいタイプの子のダイエットをするのであれば、
今までと同じ量食べても摂取カロリーが低くなるような
ダイエット専用フードを与える方が良いと思います。
少ない量で我慢をさせることも可能ではありますが、
満腹感を得られないストレスはあるでしょうし、
そのイライラからオモチャ等を飲み込んでしまうという事故も起こりやすくなります。
また、標準体形の動物用のフードの量を減らしてしまうと、必要な栄養素も減ってしまう可能性があり、
筋力が低下して代謝が落ちて逆に太りやすくなるという事もあるようです。
フードは一人一人の体質や性格、食べ方によって何種類もある中から選ばなければなりません。
これが結構難しいのです。
例えば、当院で扱っている猫のフードは数えてみたところドライフードだけでも62種類あります。
この中からのんちゃんのフードを選ぶ場合、のんちゃんに関する以下の条件が追加されます。
@やや太めである。
A去勢済の成猫で、あまり運動量は多くない。
Bとにかくたくさん食べたい。
Cメンタルが弱く、ストレスがかかると血尿・頻尿になる。
D尿石症になった過去がある。
この条件を追加すると、全て満たしたご飯は1つしか残らなくなります。
![フード フード](/dataimge/1570263302.jpg)
2キロで5000円以上します…私の食べてる米の10倍以上…
さらに本人の好みも関係してくるので、沢山あるようで選択肢は意外と少ないのです。
また、与える量も大切です。いくらダイエットフードとはいえ、食べすぎれば太ってしまいます。
のんちゃんも長年【丁度よい量】を探すのに苦労しました。
計算上では65g程度食べてよいことになっていたのですが、運動量や筋肉量が少ないために
その量ではどんどん体重が増えてしまいました。
なのでご飯の量を2gぐらいずつ減らしては体重測定、というのを繰り返し、
最終的に一日量52gで体重維持ができることがわかりました。
計算でわり出される量はあくまでも『目安』でしかないので、
実際に与えてみて体重を測定して判断していくしかないのです。
量が決まったらそこからは毎日計って与えればよいだけなのですが、これが意外と面倒です。
この面倒さの故に、フードを重さではなく目分量で計っている飼い主さんも多いようです。
そこで事前に1日分ずつに分けておく方法をおすすめします。
用意するものはタッパーや袋などを10〜20枚ぐらい、キッチンスケーラー、フードです。
私は100円ショップで売っているこのタッパーを使用しています。
![タッパー タッパー](/dataimge/1570494477.jpg)
3つで100円の安いやつです。
やり方は簡単で、ひたすら一日量ずつ小分けするだけです。
のんちゃんのタッパーは15個くらいありますので、一度に半月分作成できます。
これを重ねて置いておくだけです。
![ストック ストック](/dataimge/1570494521.jpg)
半月分作るのに時間にして約10分です。
こうしておけば、朝忙しいときでも1つ取って体調に合わせて朝ごはんを与え、
おやつを欲しがったらこの中から与えます。
朝とおやつにたくさん食べたら必然的に夜ご飯の分は少なくなります。
また、この方法は複数人からご飯やおやつをもらっている子には最適の方法です。
その日のタッパーからしか与えないようにすれば、誰がどれぐらい与えたかが
判らなくても、あげすぎる心配がありません。
いつも飲んでるサプリメントやお薬がある子はこんな風に貼り付けておけば忘れることもありません。
![サプリ サプリ](/dataimge/1570495069.jpg)
一度使ったタッパーは洗って乾かしてから使用していますが、私はめんどくさがりなので
それもまとめて洗ってます。
で、こんなかんじで乾かしてます。
![干す 干す](/dataimge/1570494592.jpg)
毎日やるのは大変ですが、半月に1回なら可能ではないでしょうか。
是非お試しください。
また、この機会にフードの種類や量を見直しをしたい!とお考えの方がいらっしゃいましたら、
お声かけください。
10月のトリミングはまだ下記の日程で空きがあります。
ご希望の方は当院までお問い合わせ下さい。
16日(水)
18日(金)
25日(金)
27日(日)
28日(月)
29日(火)
![診療時間 診療時間](/dataimge/1597731401.jpg)