2024年12月30日 [日常あれこれ]
雑種猫の毛色について(主にシマシマと三毛)
こんにちは、獣医師の大野です。
↑この赤丸の子、どうしちゃったんでしょう。
オレンジのビオラなんですが、ここ1ヶ月1つも花が咲きません。
みんな同じ大きさだったのに一人だけ小さい。
いっそ切り戻しをしてみるべきなのか、悩み中です。
詳しい方、アドバイスください。
12/31(火)から1/3(金)は休診となります。
この間、とうかつ夜間どうぶつ病院は20:30〜0:00で診療しております。
受診の際はまずはお電話にてお問い合わせください。(090-8501-3337)
当院の新年は1/4(土)から通常診療となります。
今年最後の投稿となりました。
1年はあっという間ですね。まばたきする間に終わる感じです。
ネタ切れだな〜と感じてから久しいですが、
ネタ切れなのは【ネタになるようなことをしていないから】です。
来年は何かネタになるような刺激的な1年にしたいな〜と思います。
昨年まで、常勤の動物看護師がいなかったために私がしていた
ワクチンのハガキを送る作業や七夕飾り大臣、大掃除大臣、年賀状大臣、
その他もろもろの業務を、今年から社会人1年目の正社員となった黒田さんに引き継ぎました。
慣れない作業で大変だったと思いますが、
来年は少し余裕を持ってできるのではないかと思います。
年賀状も頑張って作ってましたので、お楽しみにお待ちください!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今年一年目の黒田さん。
元々動物好きですし犬を飼っていますので、ある程度犬種は判別できています。
時々【犬種クイズ】をしてみたりすると、よほどマニアックな犬種でなければ、
4択から正解を導くこともできます。
ただ、少し苦戦するのが猫種です。
猫種に関しては10年以上臨床現場にいる私や院長でも
結構難しいのが正直なところです。
犬はサイズ感にかなり幅があって、小さい子は1キロ台から
大きい子だと80キロぐらいまでいますので、
仮に白黒の画像であっても、シルエットだけであっても何となくわかるのですが、
猫種クイズをシルエットにしたらもう絶対にわからない自信があります。
猫のシルエットはせいぜい5種類ぐらいに分類されてしまいますし、
大きさもほぼすべての猫が10キロ以内に納まってしまいますので難問すぎます。
ただ、幸いなことに飼育されている犬は8割が純血種と言われていますが、
猫は純血種が2割以下で殆どが【雑種】ですので、
あまり見分ける必要がないことが多いのです。
カルテのデータを入れるときにもう一つ苦労するのが【毛色の登録】です。
血統書のある子たちはそこに記載されいてる内容で登録しますが、
殆どの子が雑種となると、目で見て分類していかなければいけません。
毛色の呼び方には、複雑と言うほどではないもののルールがあります。
猫の柄で比較的多いのが、しましま模様が入ったものです。
かく言うのんさんも頭・体幹部・尾などにしましまが入っています。
↑“だっちゅーの”してるのんさん。角度的に西本さんの方。
このしま模様を【トラ】というのですが、一口にトラといってもいくつか種類があります。
↑こんな風に黄色とオレンジのような明るいのが【茶トラ】
↑下地が茶色系で黒い色のしましまが入っているのが【キジトラ】
↑下地がグレー系で濃い色のしましまが入っているのが【サバトラ】。
のんさんは下地が茶色系なので【キジトラ】ではあるのですが、
のんさんのように、体に白い領域もある場合には
【キジトラ白】もしくは【キジ白】といい、同様に
↑茶トラで白が入っているから【茶トラ白】
↑サバトラで白が入っているから【サバトラ白】といいます。
この言い方をするのはあくまで白のほうが少ない場合です。
白い部分のほうが多い場合には【トビ】という言葉が入り
↑こうなると【トビ茶トラ】と言いますし、馬場さんの家のちゃくさんも
↑三毛猫だけど白の領域が圧倒的に多いので、
【トビ三毛】という色になります。
ちなみにしましま模様の子たちですが、よく
「この子は【アメリカンショートヘア】が入ってるって言われました」
という方がいます。なんなら「入ってる」とかではなく、
「捨てられてたアメリカンショートヘア」とおっしゃる方もいます。
しましまの猫を飼ってる方の3割ぐらいがそうおっしゃる印象です。
あまりにも多いのでほとんどの獣医師は聞き流していますが、
恐らくですけど、アメショの血は入ってません!
元々猫の祖先は【リビアヤマネコ】ですが、リビアヤマネコは
↑Wikipediaより拝借
こんな感じなので、この手の柄は多くなります。
また、アメリカンショートヘアはただのしま模様ではありません。
ねこのきもちより拝借
↑こんな感じに渦巻のような模様が入るタイプが圧倒的に多いので
平行のしましまや、ドット模様の場合には多分アメショではありません。
(アメショの中にはかなり希少なしましま風の子もいるようですが、
わざわざ希少な猫を探して購入した人が、野良猫にしてしまう可能性は低いでしょうし)
また、アメリカンショートヘアはかつて人気の猫種だったこともあり
知名度はとても高いのですが、例えば当院の例でいうと
↑アメショはグラフの赤いところ、100匹中1匹の割合でしかいません。
「この子はアメショが入ってる」という方はその何倍もいますし、
もし本当にそうなら、アメショを飼ってる方だけが乱繁殖しては
野に放っている不届き者が多い・・・ということになってしまいます。
いやいや、全然そんなことないですよ!それはアメショを飼っている人に失礼です。
20年以上前ブームになった時に外飼いされていたアメショの末裔、ということなら
ありえなくもないですが、それならば世代的には15代以上前の話になりますので、
人間で言ったら450年ぐらい前、つまり豊臣秀吉とかあの辺の時代のことになります。
仮にもし秀吉の時代を生きていた私の先祖が実は異国の人だったとしても、
これだけの年月をかけて日本人と混ざれば、私はもうまごうことなき日本人です。
私は種にこだわるつもりはありませんが、ただ気になるのは
「アメショと言われて購入しました!」という猫が、どう見ても違うな〜という時は
「その辺にいた野良猫を拾ってきて嘘ついて高値で売ったんではないか・・・」と
心の片隅で思ったりもします。そういう悪徳業者、いますからね〜。
猫と犬では入手場所が大きく異なり、
犬の場合は【ペットショップ】や【ブリーダー】が大半ですが、
猫の場合には【拾った】【もらった】がとても多く、
先ほどの円グラフを見てもわかるように8割近くが雑種猫です。
そうなると、複数匹選択肢があった場合は別として
「拾ったらたまたまこの色だった」のような理由で飼うことが多くなりますが、
それでもやはり、人気の色というのはあると思います。
私は子供の頃から数多の猫たちの里親を探してきましたが、
茶トラ・三毛・黒
この3色はとても人気がある印象です。
複数匹捨てられていても、この3色は比較的早く貰い手が付きます。
と、30年程常々思っていたのですが、先日Yahoo!ニュースでこんなのを見つけました。
「キジ白希望は初めて」保護主の言葉に驚き→「キジ白は人気がないの?」
飼い主のつぶやきに「キジ白はカワイイ!」愛猫家たちの声
↑保護団体にキジ白猫を希望したところ、「キジ白は人気がない」と言われたとのこと。
あ、やっぱり?そうよね、キジってあんまり人気ないわよね・・・?
私がこれまで飼育した猫の柄は
キジトラ・黒・白・ハチワレ・茶トラ・茶トラ白・三毛・サビ・クリームなど
結構バラエティに富んでます。
拾った子たちなので選ぶ感じでもないし、どの色が良いとかは特にないですが、
ただ、キジは床の色と同化してしまうので、出来ればちょっとでも
白いところがあったほうがしっぽ踏んだりする危険性が回避できるかな〜。
こだわりと言えばその程度です。
飼った中では数はキジ系が多かったので愛着はありますけど、
キジって数も多いし超フツーなので、熱狂的ファンはいないな〜とうっすら思ってました。
私のキジ猫やキジ白猫に関しての印象はもう一つ、
【ちょっとアホな子が多い(特にオス)】
以前数十匹の野良猫がいる環境で、捕獲機を使っての捕獲を試みたことがありました。
捕獲機は箱の奥のほうにご飯を入れておいて中に誘導し、
ご飯の手前にある板を踏むと入り口が閉まるという単純な構造でした。
数十匹の猫たちは色や性別は様々だったのですが、
驚くことに何故かキジとキジ白しか捕まらない!
何日やっても捕まるのはキジばかり、しかもほとんどがオスで、
捕まった時はこの世の終わりみたいな顔をするくせに、
翌日何故かまた同じ子が捕まるなど、危機管理能力が低いのか、
もしくは脳みその容量が少ないのか・・・
のんさんを見ててもやはり「アホな子だな〜」と思うことは度々あり、
ちゃぶ台の下からおもちゃを狙いつけて、飛び掛ろうとジャンプする際に、
ちゃぶ台の下から出る前にジャンプするもんだから
天板の裏に頭と背中を強打してしまったりですとか、
私と遊んでてよそ見しながらキャットタワーを登ろうとして
足を踏み外して顎を強打したりですとか、
↑キャットタワーの上からこんな感じで覗き込んで
そのまま頭から真っ逆さまに落ちたりですとか・・・
普通の猫ならしないだろうな〜ってことを結構してしまう、そんなのんさんです。
でもそんなことより一番困るのは、ご飯の食べ方です。
食べ散らかして汚い、というのもそうなのですが
のんさんは一度にたくさん食べると必ず吐き戻しますし、
少量にしても水をがぶ飲みすれば必ず吐き戻します。
確率は100%です。
これは小さい時からずっと変わらないのですが、
9年たってもいまだにその法則がわかっていないようで、
頻繁に吐き戻しをしています。
吐き戻すととてもしょんぼりしてしまいとても悲しいようなのですが、
それならなぜ、自分で思い出してくれないんでしょう・・・。
毎日のことなのに・・・
ただ、アホでよかったな〜と思っていることもあります。
のんさんはキャリーバッグに入れて病院に連れてくる車中は結構鳴いています。
病院が嫌なわけではないようですし、キャリーバッグも用がなくてもよく入っているので
恐らく車の音や振動が嫌いなんだと思うのですが、
じゃあ嫌がってキャリーバッグに入れるのが大変かと言われるとそんなことはありません。
なぜなら、のんさんは
【キャリーバッグに入れられる⇒車に乗せられる】という
この関連性を忘れてしまうからです。
なので、朝のんさんを抱っこして、キャリーバッグに入れると、
10秒ぐらい「あ、ここおきにいりのとこにゃ」と中を物色しています。
キャリーバッグはファスナーなので閉めるのに少し手間取りますが、
のんさんが思い出したころにはもうファスナーなんてとっくに閉め終わり、
私の背中に背負われた後です。ちょろいもんです。
そして、車中ではこの世の終わりみたいに鳴いています。
そんなに嫌なら何故忘れてしまうのでしょう。
月に2回、9年間も同じことを繰り返しているのに。
院長にキジ猫やキジ白猫の印象を聞いたところ、
「面白い子が多い気がします」とのことでした。
ああ〜これもわかる!
のんさんもそうですが、ちょっと素っ頓狂な感じの、びっくりした顔をしている子が多く、
色柄こそ普通ですが、その行動を観察しているとかなり個性的な子が多い印象です。
残念ながら「この子は賢いな〜」とかはあまり思わないんですが、
どちらかというと考えていることが顔に出やすい子が多い印象です。
」
↑顔に出すぎて失礼になっちゃう時もあります。
先ほどのYahoo!ニュースの件を馬場さんに話したところ、
「ええ〜?そうなの?キジ白可愛いけどな〜」と不思議がっていました。
「じゃあ何色が人気なんだろう・・・」というので、
「やっぱ一番は三毛じゃないかな。黒と茶トラも不動な気がするよ。
最近は白も人気あるけど」 と伝えたところ、
「そうなんだ〜三毛って人気なんだ〜。別にキジ白もかわいいと思うけどな〜。
特別三毛がかわいいとかはあんまり思わないけど・・・」とのこと。
まあ、そう言っていただけるとキジ白の飼い主としてちと嬉しいぞよ。
ん?でも待てよ?ちゃくさんって確か、もともと3兄弟で拾われて、
みんな違う柄だった中からちゃくさんを選んだんじゃなかったっけか・・・
↑証拠写真。
と思い出し、
「ちなみに、馬場は3匹いた子猫から、どういう基準でちゃくさんを選んだの?」
と聞いたところ、衝撃の回答が!
「ん〜やっぱり、三毛だからかな〜」
ほれ見ろ!やっぱり三毛猫選んでんじゃんか!
」
↑成長後の生き別れた兄弟たち
みんな立派に成長。
◆◇おまけ◇◆
私が高校生の時に自宅の前で拾った猫(メイ)は、
ガリガリに痩せ、毛が薄くて模様もわかりませんでしたが、
医療を施し、栄養管理をし始めたところ
徐々に毛が生えて三毛猫であることが判明。
さらに栄養をしっかり与えると
まさかの長毛種であることが判明。
野良猫ってこういうこともあります。
メイちゃんは脳に障害があってまっすぐ歩くこともできず、
耳も全然聞こえない猫でしたが、
目の見えない先住キジ猫・ココちゃんにとても優しくしてもらえました。
どうやってコミュニケーション取ってたんだろう・・・
動物ってすごいですね。
というわけで、2024年のブログはこれでおしまいとなります。
2019年になんとな〜くスタートして、
どうせ誰も見ないだろうから、
自分の好きなタイミングでしれっとフェードアウトしよう
と思っていたのですが、
「・・・ブログ・・・楽しみにしてます」
と声をかけていただくことが意外とありまして、なんだかんだ6年も続けています。
ちょっと・・・やめ時を失ったな〜というのが正直なところですが、
細々と何とか続けていければな〜と思っています。
2025年の目標はそれですね。
実は全世界が注目(?)しているある戦いの決着が
現時点ではついているのですが、
年明けにはその戦いについて書かねば!と思っています。
あれですよ、あれ。貴族の遊び的なやつ。
お楽しみに!
2025年もよろしくお願いいたします。
↑この赤丸の子、どうしちゃったんでしょう。
オレンジのビオラなんですが、ここ1ヶ月1つも花が咲きません。
みんな同じ大きさだったのに一人だけ小さい。
いっそ切り戻しをしてみるべきなのか、悩み中です。
詳しい方、アドバイスください。
12/31(火)から1/3(金)は休診となります。
この間、とうかつ夜間どうぶつ病院は20:30〜0:00で診療しております。
受診の際はまずはお電話にてお問い合わせください。(090-8501-3337)
当院の新年は1/4(土)から通常診療となります。
今年最後の投稿となりました。
1年はあっという間ですね。まばたきする間に終わる感じです。
ネタ切れだな〜と感じてから久しいですが、
ネタ切れなのは【ネタになるようなことをしていないから】です。
来年は何かネタになるような刺激的な1年にしたいな〜と思います。
昨年まで、常勤の動物看護師がいなかったために私がしていた
ワクチンのハガキを送る作業や七夕飾り大臣、大掃除大臣、年賀状大臣、
その他もろもろの業務を、今年から社会人1年目の正社員となった黒田さんに引き継ぎました。
慣れない作業で大変だったと思いますが、
来年は少し余裕を持ってできるのではないかと思います。
年賀状も頑張って作ってましたので、お楽しみにお待ちください!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今年一年目の黒田さん。
元々動物好きですし犬を飼っていますので、ある程度犬種は判別できています。
時々【犬種クイズ】をしてみたりすると、よほどマニアックな犬種でなければ、
4択から正解を導くこともできます。
ただ、少し苦戦するのが猫種です。
猫種に関しては10年以上臨床現場にいる私や院長でも
結構難しいのが正直なところです。
犬はサイズ感にかなり幅があって、小さい子は1キロ台から
大きい子だと80キロぐらいまでいますので、
仮に白黒の画像であっても、シルエットだけであっても何となくわかるのですが、
猫種クイズをシルエットにしたらもう絶対にわからない自信があります。
猫のシルエットはせいぜい5種類ぐらいに分類されてしまいますし、
大きさもほぼすべての猫が10キロ以内に納まってしまいますので難問すぎます。
ただ、幸いなことに飼育されている犬は8割が純血種と言われていますが、
猫は純血種が2割以下で殆どが【雑種】ですので、
あまり見分ける必要がないことが多いのです。
カルテのデータを入れるときにもう一つ苦労するのが【毛色の登録】です。
血統書のある子たちはそこに記載されいてる内容で登録しますが、
殆どの子が雑種となると、目で見て分類していかなければいけません。
毛色の呼び方には、複雑と言うほどではないもののルールがあります。
猫の柄で比較的多いのが、しましま模様が入ったものです。
かく言うのんさんも頭・体幹部・尾などにしましまが入っています。
↑“だっちゅーの”してるのんさん。角度的に西本さんの方。
このしま模様を【トラ】というのですが、一口にトラといってもいくつか種類があります。
↑こんな風に黄色とオレンジのような明るいのが【茶トラ】
↑下地が茶色系で黒い色のしましまが入っているのが【キジトラ】
↑下地がグレー系で濃い色のしましまが入っているのが【サバトラ】。
のんさんは下地が茶色系なので【キジトラ】ではあるのですが、
のんさんのように、体に白い領域もある場合には
【キジトラ白】もしくは【キジ白】といい、同様に
↑茶トラで白が入っているから【茶トラ白】
↑サバトラで白が入っているから【サバトラ白】といいます。
この言い方をするのはあくまで白のほうが少ない場合です。
白い部分のほうが多い場合には【トビ】という言葉が入り
↑こうなると【トビ茶トラ】と言いますし、馬場さんの家のちゃくさんも
↑三毛猫だけど白の領域が圧倒的に多いので、
【トビ三毛】という色になります。
ちなみにしましま模様の子たちですが、よく
「この子は【アメリカンショートヘア】が入ってるって言われました」
という方がいます。なんなら「入ってる」とかではなく、
「捨てられてたアメリカンショートヘア」とおっしゃる方もいます。
しましまの猫を飼ってる方の3割ぐらいがそうおっしゃる印象です。
あまりにも多いのでほとんどの獣医師は聞き流していますが、
恐らくですけど、アメショの血は入ってません!
元々猫の祖先は【リビアヤマネコ】ですが、リビアヤマネコは
↑Wikipediaより拝借
こんな感じなので、この手の柄は多くなります。
また、アメリカンショートヘアはただのしま模様ではありません。
ねこのきもちより拝借
↑こんな感じに渦巻のような模様が入るタイプが圧倒的に多いので
平行のしましまや、ドット模様の場合には多分アメショではありません。
(アメショの中にはかなり希少なしましま風の子もいるようですが、
わざわざ希少な猫を探して購入した人が、野良猫にしてしまう可能性は低いでしょうし)
また、アメリカンショートヘアはかつて人気の猫種だったこともあり
知名度はとても高いのですが、例えば当院の例でいうと
↑アメショはグラフの赤いところ、100匹中1匹の割合でしかいません。
「この子はアメショが入ってる」という方はその何倍もいますし、
もし本当にそうなら、アメショを飼ってる方だけが乱繁殖しては
野に放っている不届き者が多い・・・ということになってしまいます。
いやいや、全然そんなことないですよ!それはアメショを飼っている人に失礼です。
20年以上前ブームになった時に外飼いされていたアメショの末裔、ということなら
ありえなくもないですが、それならば世代的には15代以上前の話になりますので、
人間で言ったら450年ぐらい前、つまり豊臣秀吉とかあの辺の時代のことになります。
仮にもし秀吉の時代を生きていた私の先祖が実は異国の人だったとしても、
これだけの年月をかけて日本人と混ざれば、私はもうまごうことなき日本人です。
私は種にこだわるつもりはありませんが、ただ気になるのは
「アメショと言われて購入しました!」という猫が、どう見ても違うな〜という時は
「その辺にいた野良猫を拾ってきて嘘ついて高値で売ったんではないか・・・」と
心の片隅で思ったりもします。そういう悪徳業者、いますからね〜。
猫と犬では入手場所が大きく異なり、
犬の場合は【ペットショップ】や【ブリーダー】が大半ですが、
猫の場合には【拾った】【もらった】がとても多く、
先ほどの円グラフを見てもわかるように8割近くが雑種猫です。
そうなると、複数匹選択肢があった場合は別として
「拾ったらたまたまこの色だった」のような理由で飼うことが多くなりますが、
それでもやはり、人気の色というのはあると思います。
私は子供の頃から数多の猫たちの里親を探してきましたが、
茶トラ・三毛・黒
この3色はとても人気がある印象です。
複数匹捨てられていても、この3色は比較的早く貰い手が付きます。
と、30年程常々思っていたのですが、先日Yahoo!ニュースでこんなのを見つけました。
「キジ白希望は初めて」保護主の言葉に驚き→「キジ白は人気がないの?」
飼い主のつぶやきに「キジ白はカワイイ!」愛猫家たちの声
↑保護団体にキジ白猫を希望したところ、「キジ白は人気がない」と言われたとのこと。
あ、やっぱり?そうよね、キジってあんまり人気ないわよね・・・?
私がこれまで飼育した猫の柄は
キジトラ・黒・白・ハチワレ・茶トラ・茶トラ白・三毛・サビ・クリームなど
結構バラエティに富んでます。
拾った子たちなので選ぶ感じでもないし、どの色が良いとかは特にないですが、
ただ、キジは床の色と同化してしまうので、出来ればちょっとでも
白いところがあったほうがしっぽ踏んだりする危険性が回避できるかな〜。
こだわりと言えばその程度です。
飼った中では数はキジ系が多かったので愛着はありますけど、
キジって数も多いし超フツーなので、熱狂的ファンはいないな〜とうっすら思ってました。
私のキジ猫やキジ白猫に関しての印象はもう一つ、
【ちょっとアホな子が多い(特にオス)】
以前数十匹の野良猫がいる環境で、捕獲機を使っての捕獲を試みたことがありました。
捕獲機は箱の奥のほうにご飯を入れておいて中に誘導し、
ご飯の手前にある板を踏むと入り口が閉まるという単純な構造でした。
数十匹の猫たちは色や性別は様々だったのですが、
驚くことに何故かキジとキジ白しか捕まらない!
何日やっても捕まるのはキジばかり、しかもほとんどがオスで、
捕まった時はこの世の終わりみたいな顔をするくせに、
翌日何故かまた同じ子が捕まるなど、危機管理能力が低いのか、
もしくは脳みその容量が少ないのか・・・
のんさんを見ててもやはり「アホな子だな〜」と思うことは度々あり、
ちゃぶ台の下からおもちゃを狙いつけて、飛び掛ろうとジャンプする際に、
ちゃぶ台の下から出る前にジャンプするもんだから
天板の裏に頭と背中を強打してしまったりですとか、
私と遊んでてよそ見しながらキャットタワーを登ろうとして
足を踏み外して顎を強打したりですとか、
↑キャットタワーの上からこんな感じで覗き込んで
そのまま頭から真っ逆さまに落ちたりですとか・・・
普通の猫ならしないだろうな〜ってことを結構してしまう、そんなのんさんです。
でもそんなことより一番困るのは、ご飯の食べ方です。
食べ散らかして汚い、というのもそうなのですが
のんさんは一度にたくさん食べると必ず吐き戻しますし、
少量にしても水をがぶ飲みすれば必ず吐き戻します。
確率は100%です。
これは小さい時からずっと変わらないのですが、
9年たってもいまだにその法則がわかっていないようで、
頻繁に吐き戻しをしています。
吐き戻すととてもしょんぼりしてしまいとても悲しいようなのですが、
それならなぜ、自分で思い出してくれないんでしょう・・・。
毎日のことなのに・・・
ただ、アホでよかったな〜と思っていることもあります。
のんさんはキャリーバッグに入れて病院に連れてくる車中は結構鳴いています。
病院が嫌なわけではないようですし、キャリーバッグも用がなくてもよく入っているので
恐らく車の音や振動が嫌いなんだと思うのですが、
じゃあ嫌がってキャリーバッグに入れるのが大変かと言われるとそんなことはありません。
なぜなら、のんさんは
【キャリーバッグに入れられる⇒車に乗せられる】という
この関連性を忘れてしまうからです。
なので、朝のんさんを抱っこして、キャリーバッグに入れると、
10秒ぐらい「あ、ここおきにいりのとこにゃ」と中を物色しています。
キャリーバッグはファスナーなので閉めるのに少し手間取りますが、
のんさんが思い出したころにはもうファスナーなんてとっくに閉め終わり、
私の背中に背負われた後です。ちょろいもんです。
そして、車中ではこの世の終わりみたいに鳴いています。
そんなに嫌なら何故忘れてしまうのでしょう。
月に2回、9年間も同じことを繰り返しているのに。
院長にキジ猫やキジ白猫の印象を聞いたところ、
「面白い子が多い気がします」とのことでした。
ああ〜これもわかる!
のんさんもそうですが、ちょっと素っ頓狂な感じの、びっくりした顔をしている子が多く、
色柄こそ普通ですが、その行動を観察しているとかなり個性的な子が多い印象です。
残念ながら「この子は賢いな〜」とかはあまり思わないんですが、
どちらかというと考えていることが顔に出やすい子が多い印象です。
」
↑顔に出すぎて失礼になっちゃう時もあります。
先ほどのYahoo!ニュースの件を馬場さんに話したところ、
「ええ〜?そうなの?キジ白可愛いけどな〜」と不思議がっていました。
「じゃあ何色が人気なんだろう・・・」というので、
「やっぱ一番は三毛じゃないかな。黒と茶トラも不動な気がするよ。
最近は白も人気あるけど」 と伝えたところ、
「そうなんだ〜三毛って人気なんだ〜。別にキジ白もかわいいと思うけどな〜。
特別三毛がかわいいとかはあんまり思わないけど・・・」とのこと。
まあ、そう言っていただけるとキジ白の飼い主としてちと嬉しいぞよ。
ん?でも待てよ?ちゃくさんって確か、もともと3兄弟で拾われて、
みんな違う柄だった中からちゃくさんを選んだんじゃなかったっけか・・・
↑証拠写真。
と思い出し、
「ちなみに、馬場は3匹いた子猫から、どういう基準でちゃくさんを選んだの?」
と聞いたところ、衝撃の回答が!
「ん〜やっぱり、三毛だからかな〜」
ほれ見ろ!やっぱり三毛猫選んでんじゃんか!
」
↑成長後の生き別れた兄弟たち
みんな立派に成長。
◆◇おまけ◇◆
私が高校生の時に自宅の前で拾った猫(メイ)は、
ガリガリに痩せ、毛が薄くて模様もわかりませんでしたが、
医療を施し、栄養管理をし始めたところ
徐々に毛が生えて三毛猫であることが判明。
さらに栄養をしっかり与えると
まさかの長毛種であることが判明。
野良猫ってこういうこともあります。
メイちゃんは脳に障害があってまっすぐ歩くこともできず、
耳も全然聞こえない猫でしたが、
目の見えない先住キジ猫・ココちゃんにとても優しくしてもらえました。
どうやってコミュニケーション取ってたんだろう・・・
動物ってすごいですね。
というわけで、2024年のブログはこれでおしまいとなります。
2019年になんとな〜くスタートして、
どうせ誰も見ないだろうから、
自分の好きなタイミングでしれっとフェードアウトしよう
と思っていたのですが、
「・・・ブログ・・・楽しみにしてます」
と声をかけていただくことが意外とありまして、なんだかんだ6年も続けています。
ちょっと・・・やめ時を失ったな〜というのが正直なところですが、
細々と何とか続けていければな〜と思っています。
2025年の目標はそれですね。
実は全世界が注目(?)しているある戦いの決着が
現時点ではついているのですが、
年明けにはその戦いについて書かねば!と思っています。
あれですよ、あれ。貴族の遊び的なやつ。
お楽しみに!
2025年もよろしくお願いいたします。