
2025年09月15日 [病院のこと]
閲覧注意!Gにメンタルやられてる場合ではない秋到来
こんにちは、獣医師の大野です。
なかなか涼しくならないですね。
“暑さ寒さも彼岸まで”と言いますから、あともう少しなはずです。
実はこの時期、害虫対策は真夏よりも重要になってきます。
寒い冬を卵で越す虫たちは今のうちに数を増やそうとしますし、
寒さが苦手だから今のうちに家の中に入り込もうとする虫もいます。
動物病院でアナウンスするフィラリア予防やノミダニ予防も
実は秋がとっても重要だったりします。
私は虫自体はそこまで苦手ではありません。
嫌いな人が多いセミも素手で掴めます。
ただ、自分の生活圏に侵入されるのは嫌です。
なので、この時期は室内に入り込もうとする虫たちと、
絶対に入れたくない私との闘いの季節になります。
というわけで、夏から秋にかけて毎年恒例になりつつある虫に関して、
特にGに関する話題です。
遠慮なく画像もバンバン出しますので、苦手な方は回れ右して下さい。
※画像の小ささはせめてもの私の思いやりです。
でも、ここで閉じる方には申し訳ないので、
のんさんの秘密を1つ教えます。
のんさんは正面から見るとよくわからないけど、
下から見ると上の牙がちょっと出てます。少し長めです。
以上!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今年も当院が頭を抱える虫問題、主にゴキブリ。
開院以降、年に1匹いるかいないかぐらいの頻度だったのが、
3年ほど前から月1回ぐらい見かけるようになりました。
昨年は海外製の段ボールが数箱届いた直後から、
院内の至る所で発生し始め、2日に1回程度で見かけるようになったり、
エアコンからデカいのが落ちてきたりしたので、バルサンをモクモクしました。
今年はと言いますと、まあ、去年よりは良いかな?ぐらい、
相変わらず週1程度で目にしています。
今年見かけるゴキブリは大体出入り口に近いところなので、
隙間だらけのドアから侵入していると信じています。
うちで増えてるとは考えたくない…。
自分の家の周りもそうなんですが、
そもそも絶対数が増えている気がしてなりません。
温暖化の影響でしょうか…
先日外出しようと自宅の玄関を開けたら郵便ポストの下にいらっしゃいまして、
遠目に見ても「ゴキブリだ!」と思ったのですが、
でもどうも私が普段目にするのとは違う・・・
わたしがこれまで関わってきたのは、8割がクロゴキブリです。
黒というよりこげ茶で、大きさは3センチぐらい、
幼虫はかなり赤茶色でテカテカしています。
別に褒めてるわけではないけど、割と細長いスタイリッシュな無駄のない体形で、
そして実際物凄く足が速いのがクロゴキブリです。
元々は屋外性のゴキブリですが、別に屋内でも元気に生きていけます。
残りの2割はチャバネゴキブリ。クロゴキブリと形状は似ていますが
大きさは半分以下ぐらいで薄茶色、テカテカ光ってはいません。
コチラは飲食店とかに多いもので屋内性のゴキブリです。
寒さに弱いので外だと越冬できませんが、屋内なら冬でも温かいので1年中繁殖します。
1度ワモンゴキブリというのにも遭遇しました。院内で。
これはクロゴキブリよりさらに大きく、胸部に白い模様があるのが特徴です。
下水管の中に多いようで、当院で見つけた時は案の定
下水の管の隙間が空いてしまっていたために発生したものでした。
先日Yahooニュースでワモンゴキブリが急増しているという記事が出てましたが、
黒田さんに、「大野先生、あの記事読みました?」と言われ、数時間後には
院長からも「大野先生、ワモンゴキブリのやつ、読みました?」と確認されました。
ええ、もちろん読んでますとも。
なんかまるでアイドルの推し活をしていて、
その記事が出てたよ!みたいな感じで言われましたが、私のは殺し活です。
私はゴキブリが嫌いなので、見つけてしまった時には
一週間は頭から離れませんし、何とか対策を練らなくてはと
ゴキブリに関する記述を読み漁り、YouTubeを見漁ります。
なので、かなりゴキブリには詳しくなっており、一目見て
種類とか月齢とか性別も分かるようになっています。
けど・・・郵便ポストの下にいるあいつ、知り合いじゃない。
でもあのツインテール野郎は絶対ゴキブリ!ということで
とりあえずまずは殺す!身元調査より挨拶よりまずは【殺】!
で、いつも通り、亡骸は透明なチャック袋に入れて、
表からと裏からとしっかり観察し、定規で長さを測ります。
よくよく観察すると、やはりこれまで目にしてきた先ほどの3種とは違います。
やたら黒いんだけど、なんだか丸っこくてスタイリッシュではない、
でも結構大きい、そして動きがややとろくさい…
貴様…貴様は何者だ!
こんな時役に立つのがGoogle先生です。
写真を撮ると何者なのかを教えてくれます。
これ、とっても楽しいですね。虫とか雑草とかに詳しくなります。
写真を撮って検索してみたところ、判明しました。
↑サツマゴキブリ
元々は九州・沖縄・四国のゴキブリなんですけど、
近年千葉県と静岡県と和歌山県でも見られるようになっているようです。
何でそんな飛び飛びに?と思ったら
↑ばっきゃろう!何やってんだい!
これはもう、日本全国になるのも時間の問題ですね。
もはや「西日本だから暖かい」とか関係ないぐらい
本州も十分暖かいですからね。
今年は昨年ほど当院での発生は多くないのですが、
ただ、昨年とは違ってちょっと気になることが…
昨年発生していたゴキブリのほとんどは
↑こちらのクロゴキブリ。
クロゴキブリの卵は
↑おじいちゃんの小銭入れみたいな形をしています。
ゴキブリは基本的に1度交尾するだけで一生分の卵を産めたり、
メスしかいない環境でも卵を産めるという
増えることに特化した腹の立つ生き物です。
1匹が生む卵の数は生涯で20個程度、1つの卵に25匹程度収納されていますので、
仮にもし大人になったばかりのメスのクロゴキブリが今ここに1匹だけ存在していて、
生んだ子供全てがちゃんと成長すると仮定すると
2年後には子孫は3000万匹を超える計算になります。
1匹見逃すと大変なことになる…というのはホントその通りですね。
ただ!クロゴキブリはまだましです。
恐ろしい数になる危険性ははらんでいますが、ポイントは
【大人になるまでに1年かかる】ということです。
なので大人になる前に子供たちを駆逐すれば良く、
猶予は1年あるということです。
今年に入ってから当院で度々目撃しているゴキブリは、このクロゴキブリではなく
↑こちらの、チャバネゴキブリです。
チャバネゴキブリはクロゴキブリより寿命は短いものの、
40匹入りの卵を一生で8個ほど生みます。
そして大人になるまでの期間は3か月程度と非常に短いので、
クロゴキブリは2年で2世代しか進まないのに
チャバネは8世代進むことになります。
今メスが1匹いたら2年後には…計算してみたら電卓では無理でした。
手計算したら1京匹(1兆の1000倍)だそうです。
さらにチャバネゴキブリは元々屋内性のゴキブリなので
外に出ていくこともなく、薬剤に抵抗性の個体もおり、
一度住みついてしまったらもう業者でないと駆除が出来ないとも言われています。
そんなチャバネゴキブリの幼虫を、今年になって院内で5匹程度見つけました。
↑幼虫の方が色が濃い
本来飲食店などにいるタイプのゴキブリですし、
当院は私がこれまで出入りした動物病院の中では圧倒的に奇麗なので、
きっと気のせいだ、たまたま紛れ込んだだけだ…
と思いたい気持ちは山々ですが、
でも…幼虫ってことはうちで生まれたんですかね…。
とてもショックだったので、先日こちらを使用しました。
ゴキブリだけでなくノミなどにも効果があります。
当院はノミがついた動物が来院したりすることもあるので、
時々は必要かもしれません。
バルサン実施以降、ゴキブリらしいゴキブリは出現していませんが代わりにいたのが
コオロギ
コオロギって鳴くので秋の風物詩みたいな立ち位置にいますけど、
見た目とか色とか大きさとか雑食なところとかいつの間にか侵入してるところとか、
ほぼゴキブリだな〜と思ってます。バルサンのお蔭か瀕死でした。
相変わらず院長は、「虫はしょうがないですよ」のスタンス。
そんなんだから、その気の緩みがゴキブリの侵入を許しているんだ!
と思ったのですが…
先日帰宅して自宅の玄関ドアを開けた際、ふと足元を見たらそれらしきものを発見。
一先ず殺してから観察すると、なんとチャバネゴキブリでした。
何故うちに?私は貴様の存在を「仕方ない」と思ったことなんてないぞ!
これはきっと玄関ドアの隙間に潜んでいたやつが、
ドアを開けた拍子に中に侵入をしようとしたってことだな?
でも今日はたまたま下を向いてたけど、普段は足元あまり見てないから
これまでにも侵入を許していたかもしれない…
と思い始めたら、もう気分はどん底で、
「あ〜、もううちはチャバネの巣窟だ。
きっと私の知らないところにたくさん歩き回ってるに違いない…」
と妄想が止まりません。
我が家は虫対策のため窓は開けませんので、侵入するとすればドアからです。
それが分かっているので、玄関ドアの周りには2週に1回はゴキブリムエンダーを噴霧し、
外と中の境界には虫コロリアースの粉末を撒き、
出入り口だけでなく至る所にブラックキャップを置き…
と既に実行済みのゴキブリ対策を思い返してみて、あることに気づきました。
これだけ対策しているところにわざわざ入ってくるだろうか…
殺虫成分が吹き付けられた玄関ドアの隙間に潜んでた可能性は低いぞ…
ってことは、今入ってきたんじゃなくて、元々玄関の中にいたってこと!?
終わった…うちはもうチャバネの家なんだ。
もう表札は【大野】じゃなくて【大野 茶翅】って感じで二世帯っぽくしなきゃ。
でもそうだとすれば数はチャバネの方が多いんだから
こんな感じ。メインは向こう。じゃあ住居費せめて半分負担してよ!
でも私はこのまま同棲生活を続けるつもりはありません。
そもそもあいつがどこから来たのかもわからないし…と色々考えるうちに、
「もしかしたら仕事用のバッグに混入したり、
私自身にくっついて入って来てるのかも…」と思い始め、
じゃあ玄関ドアとか関係ないじゃん!という結論に。
もしそれが正解なら、寝室だってキッチンだっているかもしれない!
黙って泣き寝入りしているたまではないので対策あるのみです。
幸い我が家にはゴキブリ対策グッズのストックがたくさんあります。
何故なら先日の千葉県のキャッシュレスキャンペーンの時に
薬局でたくさん購入しておいたから。
ゴキブリを見つけてから1時間以内に
ブラックキャップを新たに32個家中に設置し、
これまでムエンダーは玄関中心に噴霧していたのを全ての部屋と収納内にも噴霧して、
ゴキブリの嫌いなミントのアロマを通勤バッグの中にも忍ばせ、
ミントのスプレーも作りました。
更に薬局へ行って、ブラックキャップとは有効成分が違うコンバットと、
人生で初めてゴキブリホイホイも購入しました。
ゴキブリホイホイって、ゴキブリを捕まえて数を減らすものかと思っていましたが、
正しい使い方はたぶん違います。
ゴキブリは静かな環境でしか出てこないので、姿を見かけないと思っても
存在しないのか見えてないだけなのかがわかりません。
ホイホイを設置することで、実際他にもいるのか、
薬がちゃんと効いているのかを判定するために使用するようです。
ゴキブリ駆除業者が言ってました。
はい、お察しの通りたぶんノイローゼです。
最近は口を開けばゴキブリの話しかしないほどになってしまいました。
夜寝る時もゴキブリ関係の動画を見ながら寝落ちしてますし、
床や壁に黒いシミがあれば、全て確認しないと気が済まないし、
夏場なので腕を出してる人を見て「腕にゴキブリついてる!」と声を上げそうになったら
ほくろやシミだった…みたいなことも多々あります。
最近膀胱炎と不眠症に悩まされる理由の一端を担っているはずです。
私は明らかに理性を失っている…
と自覚したので、一度冷静になって考えてみました。
テーマ:なぜこんなにもゴキブリは嫌われるのか
ゴキブリ動画を見ていて思ったのですが、
例えば他の動物や虫を大量に殺したりする動画は、
「可哀そう」とかいうコメントが多少なりとも存在します。
でもゴキブリに関しては「可哀そう」コメントは全く存在しません。
よくよく考えてみると、ゴキブリってハチのように刺してくるわけでもなく、
蚊のように痒くなるわけでもなく、
チョウチョのようにヒラヒラと鬱陶しいわけでもなく、
セミのようにうるさいわけでもない、どちらかというと控えめな生き物です。
クロゴキブリなんかはあんなに大きいのに、
いつも暗いところでコソコソと生活をしていて、
危険を感じると音もたてずにそそくさと逃げていきます。
人間に例えるなら・・・
体は大きくて色黒で好き嫌いなく何でも食べて、
攻撃性もなく控えめで超無口で、
びっくりすると凄くあたふたしてしまうのと不潔なことは玉に瑕ですが、
人一倍生命力と身体能力が高い足が速い人…
人間だとしたらそんなに嫌じゃないですし、
足が速いなんて小学生ならクラスの人気者かもしれません。
そんな子を「生理的に受け付けない」なんて一言で片づけて、
クラス中みんなから嫌われて、命を奪うほど攻撃を受けても誰も庇ってもくれない…
人間界なら間違いなく「イジメ」です。
慌てふためいたりコソコソしてるのが嫌なのかな…と思いましたが、
同じゴキブリでもチャバネゴキブリは違います。
端っこを歩いて出くわしたときに急いで逃げていくのがクロゴキブリ、
チャバネゴキブリは結構ど真ん中を普通に歩きますし、
出くわしてもあんまり慌てません。
触角をぐわんぐわんさせながら「なにかね?」って顔をしてます。たぶん。
これはこれでムカつきます。
もっと申し訳なさそうにしろよ!って。
じゃあどうしてこんなに嫌いなんだろう…と考えて出た結論
理由なんかなくても嫌いなものは嫌い!
もしいつの日か地球に何かが起こって、
【ゴキブリが絶滅危惧種に指定】される日が来たとしても、
そのまま絶滅させる方向で行きたいな〜と思います。
溜め込むと良くない気がしたので、吐き出させていただきました。
お付き合いいただきありがとうございます・・・
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
どこかにいるんじゃないか…と思ってる時に
こんな風に隙間をじっと見つめておててしてるのんさん見ると
「ぎゃー!おててしないで〜!」と飼い主はパニックになります。
でもおててしてたのは
楕円の白いビニールのついた段ボールの破片でした。
良かった・・・
なかなか涼しくならないですね。
“暑さ寒さも彼岸まで”と言いますから、あともう少しなはずです。
実はこの時期、害虫対策は真夏よりも重要になってきます。
寒い冬を卵で越す虫たちは今のうちに数を増やそうとしますし、
寒さが苦手だから今のうちに家の中に入り込もうとする虫もいます。
動物病院でアナウンスするフィラリア予防やノミダニ予防も
実は秋がとっても重要だったりします。
私は虫自体はそこまで苦手ではありません。
嫌いな人が多いセミも素手で掴めます。
ただ、自分の生活圏に侵入されるのは嫌です。
なので、この時期は室内に入り込もうとする虫たちと、
絶対に入れたくない私との闘いの季節になります。
というわけで、夏から秋にかけて毎年恒例になりつつある虫に関して、
特にGに関する話題です。
遠慮なく画像もバンバン出しますので、苦手な方は回れ右して下さい。
※画像の小ささはせめてもの私の思いやりです。
でも、ここで閉じる方には申し訳ないので、
のんさんの秘密を1つ教えます。

のんさんは正面から見るとよくわからないけど、

下から見ると上の牙がちょっと出てます。少し長めです。
以上!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
今年も当院が頭を抱える虫問題、主にゴキブリ。
開院以降、年に1匹いるかいないかぐらいの頻度だったのが、
3年ほど前から月1回ぐらい見かけるようになりました。
昨年は海外製の段ボールが数箱届いた直後から、
院内の至る所で発生し始め、2日に1回程度で見かけるようになったり、
エアコンからデカいのが落ちてきたりしたので、バルサンをモクモクしました。
今年はと言いますと、まあ、去年よりは良いかな?ぐらい、
相変わらず週1程度で目にしています。
今年見かけるゴキブリは大体出入り口に近いところなので、
隙間だらけのドアから侵入していると信じています。
うちで増えてるとは考えたくない…。
自分の家の周りもそうなんですが、
そもそも絶対数が増えている気がしてなりません。
温暖化の影響でしょうか…
先日外出しようと自宅の玄関を開けたら郵便ポストの下にいらっしゃいまして、
遠目に見ても「ゴキブリだ!」と思ったのですが、
でもどうも私が普段目にするのとは違う・・・
わたしがこれまで関わってきたのは、8割がクロゴキブリです。
黒というよりこげ茶で、大きさは3センチぐらい、
幼虫はかなり赤茶色でテカテカしています。
別に褒めてるわけではないけど、割と細長いスタイリッシュな無駄のない体形で、
そして実際物凄く足が速いのがクロゴキブリです。
元々は屋外性のゴキブリですが、別に屋内でも元気に生きていけます。
残りの2割はチャバネゴキブリ。クロゴキブリと形状は似ていますが
大きさは半分以下ぐらいで薄茶色、テカテカ光ってはいません。
コチラは飲食店とかに多いもので屋内性のゴキブリです。
寒さに弱いので外だと越冬できませんが、屋内なら冬でも温かいので1年中繁殖します。
1度ワモンゴキブリというのにも遭遇しました。院内で。
これはクロゴキブリよりさらに大きく、胸部に白い模様があるのが特徴です。
下水管の中に多いようで、当院で見つけた時は案の定
下水の管の隙間が空いてしまっていたために発生したものでした。
先日Yahooニュースでワモンゴキブリが急増しているという記事が出てましたが、
黒田さんに、「大野先生、あの記事読みました?」と言われ、数時間後には
院長からも「大野先生、ワモンゴキブリのやつ、読みました?」と確認されました。
ええ、もちろん読んでますとも。
なんかまるでアイドルの推し活をしていて、
その記事が出てたよ!みたいな感じで言われましたが、私のは殺し活です。
私はゴキブリが嫌いなので、見つけてしまった時には
一週間は頭から離れませんし、何とか対策を練らなくてはと
ゴキブリに関する記述を読み漁り、YouTubeを見漁ります。
なので、かなりゴキブリには詳しくなっており、一目見て
種類とか月齢とか性別も分かるようになっています。
けど・・・郵便ポストの下にいるあいつ、知り合いじゃない。
でもあのツインテール野郎は絶対ゴキブリ!ということで
とりあえずまずは殺す!身元調査より挨拶よりまずは【殺】!
で、いつも通り、亡骸は透明なチャック袋に入れて、
表からと裏からとしっかり観察し、定規で長さを測ります。
よくよく観察すると、やはりこれまで目にしてきた先ほどの3種とは違います。
やたら黒いんだけど、なんだか丸っこくてスタイリッシュではない、
でも結構大きい、そして動きがややとろくさい…
貴様…貴様は何者だ!
こんな時役に立つのがGoogle先生です。
写真を撮ると何者なのかを教えてくれます。
これ、とっても楽しいですね。虫とか雑草とかに詳しくなります。
写真を撮って検索してみたところ、判明しました。

↑サツマゴキブリ
元々は九州・沖縄・四国のゴキブリなんですけど、
近年千葉県と静岡県と和歌山県でも見られるようになっているようです。
何でそんな飛び飛びに?と思ったら

↑ばっきゃろう!何やってんだい!
これはもう、日本全国になるのも時間の問題ですね。
もはや「西日本だから暖かい」とか関係ないぐらい
本州も十分暖かいですからね。
今年は昨年ほど当院での発生は多くないのですが、
ただ、昨年とは違ってちょっと気になることが…
昨年発生していたゴキブリのほとんどは

↑こちらのクロゴキブリ。
クロゴキブリの卵は

↑おじいちゃんの小銭入れみたいな形をしています。
ゴキブリは基本的に1度交尾するだけで一生分の卵を産めたり、
メスしかいない環境でも卵を産めるという
増えることに特化した腹の立つ生き物です。
1匹が生む卵の数は生涯で20個程度、1つの卵に25匹程度収納されていますので、
仮にもし大人になったばかりのメスのクロゴキブリが今ここに1匹だけ存在していて、
生んだ子供全てがちゃんと成長すると仮定すると
2年後には子孫は3000万匹を超える計算になります。
1匹見逃すと大変なことになる…というのはホントその通りですね。
ただ!クロゴキブリはまだましです。
恐ろしい数になる危険性ははらんでいますが、ポイントは
【大人になるまでに1年かかる】ということです。
なので大人になる前に子供たちを駆逐すれば良く、
猶予は1年あるということです。
今年に入ってから当院で度々目撃しているゴキブリは、このクロゴキブリではなく

↑こちらの、チャバネゴキブリです。
チャバネゴキブリはクロゴキブリより寿命は短いものの、
40匹入りの卵を一生で8個ほど生みます。
そして大人になるまでの期間は3か月程度と非常に短いので、
クロゴキブリは2年で2世代しか進まないのに
チャバネは8世代進むことになります。
今メスが1匹いたら2年後には…計算してみたら電卓では無理でした。
手計算したら1京匹(1兆の1000倍)だそうです。
さらにチャバネゴキブリは元々屋内性のゴキブリなので
外に出ていくこともなく、薬剤に抵抗性の個体もおり、
一度住みついてしまったらもう業者でないと駆除が出来ないとも言われています。
そんなチャバネゴキブリの幼虫を、今年になって院内で5匹程度見つけました。

↑幼虫の方が色が濃い
本来飲食店などにいるタイプのゴキブリですし、
当院は私がこれまで出入りした動物病院の中では圧倒的に奇麗なので、
きっと気のせいだ、たまたま紛れ込んだだけだ…
と思いたい気持ちは山々ですが、
でも…幼虫ってことはうちで生まれたんですかね…。
とてもショックだったので、先日こちらを使用しました。

ゴキブリだけでなくノミなどにも効果があります。
当院はノミがついた動物が来院したりすることもあるので、
時々は必要かもしれません。
バルサン実施以降、ゴキブリらしいゴキブリは出現していませんが代わりにいたのが

コオロギ
コオロギって鳴くので秋の風物詩みたいな立ち位置にいますけど、
見た目とか色とか大きさとか雑食なところとかいつの間にか侵入してるところとか、
ほぼゴキブリだな〜と思ってます。バルサンのお蔭か瀕死でした。
相変わらず院長は、「虫はしょうがないですよ」のスタンス。
そんなんだから、その気の緩みがゴキブリの侵入を許しているんだ!
と思ったのですが…
先日帰宅して自宅の玄関ドアを開けた際、ふと足元を見たらそれらしきものを発見。
一先ず殺してから観察すると、なんとチャバネゴキブリでした。

何故うちに?私は貴様の存在を「仕方ない」と思ったことなんてないぞ!
これはきっと玄関ドアの隙間に潜んでいたやつが、
ドアを開けた拍子に中に侵入をしようとしたってことだな?
でも今日はたまたま下を向いてたけど、普段は足元あまり見てないから
これまでにも侵入を許していたかもしれない…
と思い始めたら、もう気分はどん底で、
「あ〜、もううちはチャバネの巣窟だ。
きっと私の知らないところにたくさん歩き回ってるに違いない…」
と妄想が止まりません。
我が家は虫対策のため窓は開けませんので、侵入するとすればドアからです。
それが分かっているので、玄関ドアの周りには2週に1回はゴキブリムエンダーを噴霧し、
外と中の境界には虫コロリアースの粉末を撒き、
出入り口だけでなく至る所にブラックキャップを置き…
と既に実行済みのゴキブリ対策を思い返してみて、あることに気づきました。
これだけ対策しているところにわざわざ入ってくるだろうか…
殺虫成分が吹き付けられた玄関ドアの隙間に潜んでた可能性は低いぞ…
ってことは、今入ってきたんじゃなくて、元々玄関の中にいたってこと!?
終わった…うちはもうチャバネの家なんだ。
もう表札は【大野】じゃなくて【大野 茶翅】って感じで二世帯っぽくしなきゃ。
でもそうだとすれば数はチャバネの方が多いんだから

こんな感じ。メインは向こう。じゃあ住居費せめて半分負担してよ!
でも私はこのまま同棲生活を続けるつもりはありません。
そもそもあいつがどこから来たのかもわからないし…と色々考えるうちに、
「もしかしたら仕事用のバッグに混入したり、
私自身にくっついて入って来てるのかも…」と思い始め、
じゃあ玄関ドアとか関係ないじゃん!という結論に。
もしそれが正解なら、寝室だってキッチンだっているかもしれない!
黙って泣き寝入りしているたまではないので対策あるのみです。
幸い我が家にはゴキブリ対策グッズのストックがたくさんあります。
何故なら先日の千葉県のキャッシュレスキャンペーンの時に
薬局でたくさん購入しておいたから。
ゴキブリを見つけてから1時間以内に
ブラックキャップを新たに32個家中に設置し、
これまでムエンダーは玄関中心に噴霧していたのを全ての部屋と収納内にも噴霧して、
ゴキブリの嫌いなミントのアロマを通勤バッグの中にも忍ばせ、
ミントのスプレーも作りました。
更に薬局へ行って、ブラックキャップとは有効成分が違うコンバットと、
人生で初めてゴキブリホイホイも購入しました。
ゴキブリホイホイって、ゴキブリを捕まえて数を減らすものかと思っていましたが、
正しい使い方はたぶん違います。
ゴキブリは静かな環境でしか出てこないので、姿を見かけないと思っても
存在しないのか見えてないだけなのかがわかりません。
ホイホイを設置することで、実際他にもいるのか、
薬がちゃんと効いているのかを判定するために使用するようです。
ゴキブリ駆除業者が言ってました。
はい、お察しの通りたぶんノイローゼです。
最近は口を開けばゴキブリの話しかしないほどになってしまいました。
夜寝る時もゴキブリ関係の動画を見ながら寝落ちしてますし、
床や壁に黒いシミがあれば、全て確認しないと気が済まないし、
夏場なので腕を出してる人を見て「腕にゴキブリついてる!」と声を上げそうになったら
ほくろやシミだった…みたいなことも多々あります。
最近膀胱炎と不眠症に悩まされる理由の一端を担っているはずです。
私は明らかに理性を失っている…
と自覚したので、一度冷静になって考えてみました。
テーマ:なぜこんなにもゴキブリは嫌われるのか
ゴキブリ動画を見ていて思ったのですが、
例えば他の動物や虫を大量に殺したりする動画は、
「可哀そう」とかいうコメントが多少なりとも存在します。
でもゴキブリに関しては「可哀そう」コメントは全く存在しません。
よくよく考えてみると、ゴキブリってハチのように刺してくるわけでもなく、
蚊のように痒くなるわけでもなく、
チョウチョのようにヒラヒラと鬱陶しいわけでもなく、
セミのようにうるさいわけでもない、どちらかというと控えめな生き物です。
クロゴキブリなんかはあんなに大きいのに、
いつも暗いところでコソコソと生活をしていて、
危険を感じると音もたてずにそそくさと逃げていきます。
人間に例えるなら・・・
体は大きくて色黒で好き嫌いなく何でも食べて、
攻撃性もなく控えめで超無口で、
びっくりすると凄くあたふたしてしまうのと不潔なことは玉に瑕ですが、
人一倍生命力と身体能力が高い足が速い人…
人間だとしたらそんなに嫌じゃないですし、
足が速いなんて小学生ならクラスの人気者かもしれません。
そんな子を「生理的に受け付けない」なんて一言で片づけて、
クラス中みんなから嫌われて、命を奪うほど攻撃を受けても誰も庇ってもくれない…
人間界なら間違いなく「イジメ」です。
慌てふためいたりコソコソしてるのが嫌なのかな…と思いましたが、
同じゴキブリでもチャバネゴキブリは違います。
端っこを歩いて出くわしたときに急いで逃げていくのがクロゴキブリ、
チャバネゴキブリは結構ど真ん中を普通に歩きますし、
出くわしてもあんまり慌てません。
触角をぐわんぐわんさせながら「なにかね?」って顔をしてます。たぶん。
これはこれでムカつきます。
もっと申し訳なさそうにしろよ!って。
じゃあどうしてこんなに嫌いなんだろう…と考えて出た結論
理由なんかなくても嫌いなものは嫌い!
もしいつの日か地球に何かが起こって、
【ゴキブリが絶滅危惧種に指定】される日が来たとしても、
そのまま絶滅させる方向で行きたいな〜と思います。
溜め込むと良くない気がしたので、吐き出させていただきました。
お付き合いいただきありがとうございます・・・
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
どこかにいるんじゃないか…と思ってる時に

こんな風に隙間をじっと見つめておててしてるのんさん見ると
「ぎゃー!おててしないで〜!」と飼い主はパニックになります。
でもおててしてたのは

楕円の白いビニールのついた段ボールの破片でした。
良かった・・・
