
2025年09月30日 [日常あれこれ]
最近の“ありがとう”な出来事を4つ
こんにちは、獣医師の大野です。
先日朝のミーティングをしているときに入口のドアを開けようと頑張る子供がいました。
ちょうどすりガラスのところで最初は顔がわからなかったのですが、
開けて入ってきたのは安中家の次男:中助くん(仮名・6歳)でした。
「どうしたの?お父さんの忘れ物?」と聞いたら、
なんだかもじもじとはにかみながら手に持った紙袋を差し出されまして、
「・・・おたんじょうびおめでとう・・・」とのこと。
前日誕生日だった私に何か持って来てくれたようです。
「え〜!?くれるの?ありがとう!40歳になったよ!」
と伝えたら、どう返していいか分からない複雑な顔をしていましたが、
そのまま保育園に向かう車へと消えていきました。
中助くんは最近誰かの誕生日を祝うことにはまっているようです。
ありがとよ、こんなクソみたいなおばばの誕生日まで気にしてくれて。
![]()
手作りのお花と
平面の犬と猫
立体的な犬を頂きました。
今我が家の玄関に飾ってあります。
中助くん…これは将来期待できるぞ?モテる男になるかもだぞ?
中助くんは兄が1人、姉が2人、弟が1人いる【中間子】になります。
中間子って結構モテるらしい・・・
年上と接することにも年下と接することにも慣れており、
長男長女のように第一子として手厚い子育てをされるでもなく、
末っ子のように「何やってもかわいいからOK」で許されるわけでもなく、
コミュニケーション能力とバランス感覚に長けた自立した人物に仕上がるようです。
更に中助くんはここ最近とても規範意識が高いようで、
「ちゃんとしたい!」という気持ちがとても強いそうです。
規範意識が高くてバランス感覚に長けた他人を思いやれる優しい男…素敵!
まだ6歳ですが、きっとこれが彼の性格や生き方のベースになると思うので、
今後もし
↑こんな感じになっていってしまったとしても根っこの部分は良い子でしょうからね。
将来が楽しみです❤
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
前回Gについての投稿をしたところ、同じようにGに悩んでいる患者さんから
お話を聞かせて頂いたり、私の文章を読んで
「大野先生…大丈夫ですか?」とメンタル面の心配をして頂いたりしています。
…大丈夫です。今のところあれ以来奴は出ていません。
Gホイホイもちょいちょい覗いてますが、何も引っ掛かってきておりません。
ただ、最近はいろんなストレスや疲れが重なってしまい、
元々五感が発達している私の神経は感度MAX状態なので
夜になって気温が下がることで天井とかがピキッてなったりする“家鳴り”とか、
肌にくっついているパジャマの裏側の“縫い目“が気になったりとか、
そういうの全てに反応してなかなか寝付けず・・・。
幼少期は重度の不眠症でしたが約20年ぶりです。
実は超心配症だったりするので、寝付けないな〜と思ってると
「どうしよう…今からじゃ3時間しか寝られない…今から寝ちゃうと
目覚ましに気づけないんじゃないか…寝坊して遅刻するんじゃないか…」
と思い始め、そのせいでさらに眠れなくなってしまいます。
実際にはどんな時間に寝ようがどんなに睡眠時間が短かろうが、
心配症が勝ってしまって眠りが非常に浅いので
翌日が仕事なら絶対に起きれるんですけどね。
分かってはいてもうまくいかないもんです。
感覚過敏なのでこういう日常生活の大変さは珍しくはないのですが、
五感の中で唯一あまり過敏ではない“味覚”に関しても
今回は少し影響を受けている かもしれない…。
お腹はすくけど、もはや何が食べたいのかわからない、何も食べたくない。
でもお腹すいた。どうしよう。
という日々を過ごしております。
先日も冷蔵庫に期限が迫ったうどんがあったので
鍋でお湯を沸かしたのですが、
湧き上がるお湯のぶくぶく見ているうちに、
あれ?全然うどん食べたくないぞ?と気づき、
でも袋開けちゃったし、食べないわけにはいかない…
温かいうどん?…いや、違うな〜じゃあ冷やしうどん?…それも違う。
じゃあ焼うどん?違うし、焼うどん作る気力はないぞ!
となり、どうしよう…と思いながらゆでる前のうどんをほぐしつつ
そのままちょっとずつちぎって食べてるうちに、
あ、もうこれでいいや。このまま食べよう と思い始め、
ゆでてもいないうどんを韓国のりに巻いて食べました。
お湯はもったいないのでコーヒーにしました。
幸い私は一人暮らしな上に成長期とかでもないので、
メニューに文句言う人はいません。
自分さえよければ良いのです。
なので夕飯が
ポッキーとピリ辛こんにゃくという組み合わせの日もあるし、
手作り春巻きと手作り蒸しパン みたいな日もあります。
また全世界の子供たちが憧れるような
アイスクリームとポテトチップスなんて組み合わせもありです。
でも、心躍らない。心は躍らないが腹はとてもへる。
『高級〇〇が食べたい!』とかそういうわけでもないのでどうしようもない。
お金で解決する問題でもないようです。
だったら空腹にもならなければ良いのに…
食べたくもないものにお金をかけ、時間と手間をかけて
調理するということ自体がなんか悔しい…
まあ、実際食べれば「これじゃない、でも美味い!」ってなるんですけどね。
そりゃあ何十年も自分が作ったもの食べてりゃ飽きますよね。
大体同じ食材、大体同じ味付けですから。
となると、新しい食材に出会った方が良いのかもしれません。
そんなことを考えていたら、先日ご近所のおじさまからいただき物をしました。
ご近所さんは畑を持っているようで、様々な野菜を育てており、
私が外で植物をいじっていると
「これ食べますか?沢山とれたので消費するの手伝ってください」 と色々持って来て下さいます。
これまでにもきゅうり、玉ねぎ、にんにく、カボチャ、サツマイモ、ラディッシュなど
様々なものを頂きましたが、今回は
↑こちら。なんだかわかりますか?
これは冬瓜(とうがん)というものです。
存在は知っていたけど、食べたことはない…
聞けばスープや煮物に最適とのことでした。
食べたこともないので味の想像が全くつきませんが、
瓜って書いてあるのでキュウリみたいな感じかしら…
でもキュウリって煮物にもスープにも使わないよな。
スープや煮物に使う【瓜】と言えば
南瓜(カボチャ)だけど、あんな風には固くないし色の主張も少なめだぞ…
パクチーのように「絶対食べれない」とかいう噂を聞いたこともないけど、
「私は冬瓜には目がなくてね…」という人にもあったことがない、
野菜の名前で山手線ゲームしても多分最後まで出て来ず、
野菜しりとりしても最後に【ん】がつくから登場することはなく、
好きな野菜ランキングにも嫌いな野菜ランキングにも姿を現さない、
恐らくどちらも90位ぐらいなんじゃないかという謎な野菜、冬瓜。
物価高なので、食べ物を頂けるのはとても嬉しいです。
昨今はクックパッドとかありますから、作り方わからなければ調べればよいし…
「ありがとうございます!」と遠慮なくいただきました。
調べてみたところ、皮は厚めに剥き、中心部の種のところは取るようです。
苦味はなく、そもそも味自体があまりないようで、料理の味がしみこむ系の野菜。
となるときっと、大根とかカブとかに近いんじゃないかしら…
包丁で切ってみると
ほのかにキュウリのようなにおいがしますね。
でも青臭さはありません。
種の部分の水分のない感じは南瓜(かぼちゃ)の種の部分の感じに近いです。
包丁が入って行く感覚はまだ硬い甜瓜(メロン)ぐらいでした。
※メロンは甜瓜と書くらしいです。【甜】は“うまい”という意味。
つまり“美味しい瓜”ってこと。…え?他の瓜の気持ち考えて!
で、最終的にはクックパッドに記載されていてかつ、家にあるもので作れるレシピを選び
こんな炒め煮的なものになりました。
味は…全然自己主張がない!味付けがそのまま反映された味になる感じです。
何に似てるかで言ったら…繊維を感じない大根って感じですかね。
瓜の仲間で言えば蔓無南瓜(ズッキーニ)が近いかもしれません。
確かにあまり印象に残らないので、好きな人も嫌いな人もいなさそうです。
でも私は結構好きです。存在感で言ったら春雨とか近いかもしれないですね。
先日スーパーで見かけて手を伸ばしかけましたが、
1個500円ぐらいだったのでそっと手を引っ込めました。
一生食べる機会がなかったかもしれないものを食べることが出来て良かったです。
ご近所さんに感謝ですね。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
のんさんは猫としての本能的な部分がやや薄れています。
ほとんどの猫は高いところが好きですが、
脚力がないので椅子ぐらいの高さしか上ることが出来ない上に
行きたがることもありません。
高いところに載せてあげても、すぐに降りたくなってしまうようです。
また、狭いところにも興味はないようです。
昔飼っていた猫はそこそこ大きい猫でしたが
ティッシュの箱にも果敢に挑戦していました。
もちろん箱の上にこんもりと肉が乗っかる感じになりますが、
本人は大満足な様子でした。
でものんさんは通販の箱が来ても9割方素通りしていきます。
↑時々は入ってみますけどね。でも狭いとお尻に食い込むから
顔は不満げになる・・・
さらに、猫なら当然心躍るであろう鳥や虫などの小動物に関しても
あまり反応を示しません。
ヒモやおもちゃを追いかけたりはするのですが、
実際に生きて動いているものは怖いからか関わる気がないようです。
そしてのんさんは、自分の五感というものをあまり使っていません。
お腹を空かせているときはご飯が欲しいと言いに来ますが、
お皿に入れてあげてもしばらく顔を見て「おなかすいたにゃ」を繰り返します。
顔を下に向ければ皿はすぐそこにあるのに、人の顔ばっか見てるので気づいていない…。
本当ならお皿に入れた時の音とか、においとか、そういうのでわかるはずなんですけどね。
個人的には多少ふてぶてしく見えても自分をしっかり持っていて、
ちょっとのことでは動揺しない武士のような猫に育ってほしいと思ってましたが、
基本人任せで自分では何も判断できない、そしてとても怖がりで神経質という
やや情けない男に仕上がりました。
猫だからかわいいで許されますが、人間の中年男だったら…終わってますね(笑)。
でも、のんさんは本能を手放した代わりに、
人間のようなコミュニケーション能力を手にしました。
空気読めない人間より余程人の顔色を読むことができますし、
顔を読むだけでなく自分の感情も結構表情に出てしまうほどの表現力があります。
また、のんさんはとてもおしゃべりな猫で、
自分の気持ちを表情だけでなく言葉でも伝えられますし、
家ではず〜っと話しかけてきます。
初めてのんさんに会ったのはのんさんがまだ生後3か月ぐらいの時。
親兄弟とはぐれてしまった野良猫で、骨盤骨折をしていたので
恐らく痛みもあったと思いますが、第一印象は「暗い…」でした。
威嚇したりはしないものの、撫でても全然嬉しそうではないし、
嫌そうでもないし、感情があまり出ない猫でした。
当然話しかけても何の反応もない…。
箸が転がるだけでも楽しい時期なはずなのに、これはいかん!
と思い、少し時間をかけてのんさんに話しかけ続けたところ、
のんさんからも返答が得られるようになり、
そのうち自分から話をする猫に進化を遂げました。
今では時々院長に「うるさい」と言われるほどです。
性格による部分もありますが、頻繁に話しかけられている猫は
比較的自分からもお喋りをするようになります。
猫との会話はコミュニケーションとしては結構大事で、
会話がはずめばお互い相手に対しての信頼感や愛情が湧きますし、
愛情が湧くから要望に応えてあげたくなり、
要望に応えてくれるから信頼してまた話しかける…
という良いサイクルが出来ればこっちのもんです。
犬のように頭の良くない生き物である猫、しかもどちらかというと
ややアホなところがあるのんさんですが、
私は結構「言って聞かせる」ことができている気がします。
これはのんさんに私の話を受け取る準備が出来ていることと、
お互いの信頼関係の問題だと思います。
シャンプーしているとき、のんさんは嫌がって鳴いていますが、
私がその場を離れる時に、「出ちゃだめよ。待ってて」というと
凄く納得いかない顔をしつつもちゃんとシンクの中で大人しく待っています。
また、採血など嫌いな処置があっても、
「今日はちゃんとやる日だから」と言われれば真面目な顔をして受け入れてくれます。
ところで、おしゃべり上手なのんさんですが、よくよく考えると猫って独り言ブツブツとか、
一人で鳴いていることがあまりない生き物です。
犬は留守番中に一人でずっと吠えていることもありますが、
猫は誰もいなくなるとほぼ声を発しません。
と思っていたら、先日何かの文章で
「猫は人間に対して話しかけるだけで、たとえ猫同士であっても
基本的に声ではコミュニケーションを取らない」
というのを読みました。
確かにそうかも・・・
例えば野良猫同士が道ですれ違う時とか、お互いに声をかけたりはしませんし、
多頭飼育している猫同士とか、猫の集会で集まってる野良猫とかも
集合はしているけど会話をしているのは見たことがありません。
犬のように遠吠えで場所を教え合うこともありません。
派手な喧嘩や発情期で高ぶっている時以外で唯一あるとすれば、
子猫が母猫を探してる時ぐらいなものです。
なんかそれを聞くと・・・かわいい・・・
ということは、「この人に言えばわかってもらえる」
と思って喋ってるってことですよね。
もしくはお母さん猫と認識されて甘えられているか。
たしかに、野良猫に話しかけると最初は返事しなくても
数日繰り返すと向こうから話しかけてきたりします。
それは「友達になった」という証拠だと思う・・・。
そんなことを考えていたのですが、先日のんさんが
「おなかすいた〜」といつものように催促に来たので、
ご飯をあげる準備をして、「はいどうぞ」と出したのですが、
ご飯を認識して食べ始める前に、もう一度「にゃにゃん」と鳴きました。
のんさんは結構このタイミングで鳴くことが多いのですが、
これ、何て言ってると思います?
ご飯をもらうまでは「おなかすいた」とか「はやく〜」とかだと思うんです。
でも貰って今まさに食べ始める時の「にゃにゃん」は…
私は「ありがとう」だと思う!
え・・・やだ・・・かわいい❤
🐾おまけ🐾
9月後半の4日間、愛玩動物看護師を目指す専門学校生の林さんが
実習に来ていました。
この時期に珍しいな〜と思ったら、学校で単位貰うための実習とかではなく
自主的な実習だそうです。偉い!偉すぎる!
まだ10代ですが、とてもコミュニケーション能力が高くて責任感もしっかりあって
きっと素敵な動物看護師になれます。数年後が楽しみですね!
4日間お疲れ様でした!
残りの学生生活を楽しんで下さい!
そして、のんさんと仲良くしてくれてありがとう!
先日朝のミーティングをしているときに入口のドアを開けようと頑張る子供がいました。
ちょうどすりガラスのところで最初は顔がわからなかったのですが、
開けて入ってきたのは安中家の次男:中助くん(仮名・6歳)でした。
「どうしたの?お父さんの忘れ物?」と聞いたら、
なんだかもじもじとはにかみながら手に持った紙袋を差し出されまして、

「・・・おたんじょうびおめでとう・・・」とのこと。
前日誕生日だった私に何か持って来てくれたようです。
「え〜!?くれるの?ありがとう!40歳になったよ!」
と伝えたら、どう返していいか分からない複雑な顔をしていましたが、
そのまま保育園に向かう車へと消えていきました。
中助くんは最近誰かの誕生日を祝うことにはまっているようです。
ありがとよ、こんなクソみたいなおばばの誕生日まで気にしてくれて。

手作りのお花と

平面の犬と猫

立体的な犬を頂きました。

今我が家の玄関に飾ってあります。
中助くん…これは将来期待できるぞ?モテる男になるかもだぞ?
中助くんは兄が1人、姉が2人、弟が1人いる【中間子】になります。
中間子って結構モテるらしい・・・
年上と接することにも年下と接することにも慣れており、
長男長女のように第一子として手厚い子育てをされるでもなく、
末っ子のように「何やってもかわいいからOK」で許されるわけでもなく、
コミュニケーション能力とバランス感覚に長けた自立した人物に仕上がるようです。
更に中助くんはここ最近とても規範意識が高いようで、
「ちゃんとしたい!」という気持ちがとても強いそうです。
規範意識が高くてバランス感覚に長けた他人を思いやれる優しい男…素敵!
まだ6歳ですが、きっとこれが彼の性格や生き方のベースになると思うので、
今後もし

↑こんな感じになっていってしまったとしても根っこの部分は良い子でしょうからね。
将来が楽しみです❤
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
前回Gについての投稿をしたところ、同じようにGに悩んでいる患者さんから
お話を聞かせて頂いたり、私の文章を読んで
「大野先生…大丈夫ですか?」とメンタル面の心配をして頂いたりしています。
…大丈夫です。今のところあれ以来奴は出ていません。
Gホイホイもちょいちょい覗いてますが、何も引っ掛かってきておりません。
ただ、最近はいろんなストレスや疲れが重なってしまい、
元々五感が発達している私の神経は感度MAX状態なので
夜になって気温が下がることで天井とかがピキッてなったりする“家鳴り”とか、
肌にくっついているパジャマの裏側の“縫い目“が気になったりとか、
そういうの全てに反応してなかなか寝付けず・・・。
幼少期は重度の不眠症でしたが約20年ぶりです。
実は超心配症だったりするので、寝付けないな〜と思ってると
「どうしよう…今からじゃ3時間しか寝られない…今から寝ちゃうと
目覚ましに気づけないんじゃないか…寝坊して遅刻するんじゃないか…」
と思い始め、そのせいでさらに眠れなくなってしまいます。

実際にはどんな時間に寝ようがどんなに睡眠時間が短かろうが、
心配症が勝ってしまって眠りが非常に浅いので
翌日が仕事なら絶対に起きれるんですけどね。
分かってはいてもうまくいかないもんです。
感覚過敏なのでこういう日常生活の大変さは珍しくはないのですが、
五感の中で唯一あまり過敏ではない“味覚”に関しても
今回は少し影響を受けている かもしれない…。
お腹はすくけど、もはや何が食べたいのかわからない、何も食べたくない。
でもお腹すいた。どうしよう。
という日々を過ごしております。
先日も冷蔵庫に期限が迫ったうどんがあったので
鍋でお湯を沸かしたのですが、
湧き上がるお湯のぶくぶく見ているうちに、
あれ?全然うどん食べたくないぞ?と気づき、
でも袋開けちゃったし、食べないわけにはいかない…
温かいうどん?…いや、違うな〜じゃあ冷やしうどん?…それも違う。
じゃあ焼うどん?違うし、焼うどん作る気力はないぞ!
となり、どうしよう…と思いながらゆでる前のうどんをほぐしつつ
そのままちょっとずつちぎって食べてるうちに、
あ、もうこれでいいや。このまま食べよう と思い始め、
ゆでてもいないうどんを韓国のりに巻いて食べました。
お湯はもったいないのでコーヒーにしました。
幸い私は一人暮らしな上に成長期とかでもないので、
メニューに文句言う人はいません。
自分さえよければ良いのです。
なので夕飯が

ポッキーとピリ辛こんにゃくという組み合わせの日もあるし、

手作り春巻きと手作り蒸しパン みたいな日もあります。
また全世界の子供たちが憧れるような

アイスクリームとポテトチップスなんて組み合わせもありです。
でも、心躍らない。心は躍らないが腹はとてもへる。
『高級〇〇が食べたい!』とかそういうわけでもないのでどうしようもない。
お金で解決する問題でもないようです。
だったら空腹にもならなければ良いのに…
食べたくもないものにお金をかけ、時間と手間をかけて
調理するということ自体がなんか悔しい…
まあ、実際食べれば「これじゃない、でも美味い!」ってなるんですけどね。
そりゃあ何十年も自分が作ったもの食べてりゃ飽きますよね。
大体同じ食材、大体同じ味付けですから。
となると、新しい食材に出会った方が良いのかもしれません。
そんなことを考えていたら、先日ご近所のおじさまからいただき物をしました。
ご近所さんは畑を持っているようで、様々な野菜を育てており、
私が外で植物をいじっていると
「これ食べますか?沢山とれたので消費するの手伝ってください」 と色々持って来て下さいます。
これまでにもきゅうり、玉ねぎ、にんにく、カボチャ、サツマイモ、ラディッシュなど
様々なものを頂きましたが、今回は

↑こちら。なんだかわかりますか?
これは冬瓜(とうがん)というものです。
存在は知っていたけど、食べたことはない…
聞けばスープや煮物に最適とのことでした。
食べたこともないので味の想像が全くつきませんが、
瓜って書いてあるのでキュウリみたいな感じかしら…
でもキュウリって煮物にもスープにも使わないよな。
スープや煮物に使う【瓜】と言えば
南瓜(カボチャ)だけど、あんな風には固くないし色の主張も少なめだぞ…
パクチーのように「絶対食べれない」とかいう噂を聞いたこともないけど、
「私は冬瓜には目がなくてね…」という人にもあったことがない、
野菜の名前で山手線ゲームしても多分最後まで出て来ず、
野菜しりとりしても最後に【ん】がつくから登場することはなく、
好きな野菜ランキングにも嫌いな野菜ランキングにも姿を現さない、
恐らくどちらも90位ぐらいなんじゃないかという謎な野菜、冬瓜。
物価高なので、食べ物を頂けるのはとても嬉しいです。
昨今はクックパッドとかありますから、作り方わからなければ調べればよいし…
「ありがとうございます!」と遠慮なくいただきました。
調べてみたところ、皮は厚めに剥き、中心部の種のところは取るようです。
苦味はなく、そもそも味自体があまりないようで、料理の味がしみこむ系の野菜。
となるときっと、大根とかカブとかに近いんじゃないかしら…
包丁で切ってみると

ほのかにキュウリのようなにおいがしますね。
でも青臭さはありません。
種の部分の水分のない感じは南瓜(かぼちゃ)の種の部分の感じに近いです。
包丁が入って行く感覚はまだ硬い甜瓜(メロン)ぐらいでした。
※メロンは甜瓜と書くらしいです。【甜】は“うまい”という意味。
つまり“美味しい瓜”ってこと。…え?他の瓜の気持ち考えて!
で、最終的にはクックパッドに記載されていてかつ、家にあるもので作れるレシピを選び

こんな炒め煮的なものになりました。
味は…全然自己主張がない!味付けがそのまま反映された味になる感じです。
何に似てるかで言ったら…繊維を感じない大根って感じですかね。
瓜の仲間で言えば蔓無南瓜(ズッキーニ)が近いかもしれません。
確かにあまり印象に残らないので、好きな人も嫌いな人もいなさそうです。
でも私は結構好きです。存在感で言ったら春雨とか近いかもしれないですね。
先日スーパーで見かけて手を伸ばしかけましたが、
1個500円ぐらいだったのでそっと手を引っ込めました。
一生食べる機会がなかったかもしれないものを食べることが出来て良かったです。
ご近所さんに感謝ですね。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
のんさんは猫としての本能的な部分がやや薄れています。
ほとんどの猫は高いところが好きですが、
脚力がないので椅子ぐらいの高さしか上ることが出来ない上に
行きたがることもありません。
高いところに載せてあげても、すぐに降りたくなってしまうようです。
また、狭いところにも興味はないようです。
昔飼っていた猫はそこそこ大きい猫でしたが
ティッシュの箱にも果敢に挑戦していました。
もちろん箱の上にこんもりと肉が乗っかる感じになりますが、
本人は大満足な様子でした。
でものんさんは通販の箱が来ても9割方素通りしていきます。

↑時々は入ってみますけどね。でも狭いとお尻に食い込むから
顔は不満げになる・・・
さらに、猫なら当然心躍るであろう鳥や虫などの小動物に関しても
あまり反応を示しません。
ヒモやおもちゃを追いかけたりはするのですが、
実際に生きて動いているものは怖いからか関わる気がないようです。
そしてのんさんは、自分の五感というものをあまり使っていません。
お腹を空かせているときはご飯が欲しいと言いに来ますが、
お皿に入れてあげてもしばらく顔を見て「おなかすいたにゃ」を繰り返します。
顔を下に向ければ皿はすぐそこにあるのに、人の顔ばっか見てるので気づいていない…。
本当ならお皿に入れた時の音とか、においとか、そういうのでわかるはずなんですけどね。
個人的には多少ふてぶてしく見えても自分をしっかり持っていて、
ちょっとのことでは動揺しない武士のような猫に育ってほしいと思ってましたが、
基本人任せで自分では何も判断できない、そしてとても怖がりで神経質という
やや情けない男に仕上がりました。
猫だからかわいいで許されますが、人間の中年男だったら…終わってますね(笑)。
でも、のんさんは本能を手放した代わりに、
人間のようなコミュニケーション能力を手にしました。
空気読めない人間より余程人の顔色を読むことができますし、
顔を読むだけでなく自分の感情も結構表情に出てしまうほどの表現力があります。
また、のんさんはとてもおしゃべりな猫で、
自分の気持ちを表情だけでなく言葉でも伝えられますし、
家ではず〜っと話しかけてきます。

初めてのんさんに会ったのはのんさんがまだ生後3か月ぐらいの時。
親兄弟とはぐれてしまった野良猫で、骨盤骨折をしていたので
恐らく痛みもあったと思いますが、第一印象は「暗い…」でした。
威嚇したりはしないものの、撫でても全然嬉しそうではないし、
嫌そうでもないし、感情があまり出ない猫でした。
当然話しかけても何の反応もない…。
箸が転がるだけでも楽しい時期なはずなのに、これはいかん!
と思い、少し時間をかけてのんさんに話しかけ続けたところ、
のんさんからも返答が得られるようになり、
そのうち自分から話をする猫に進化を遂げました。
今では時々院長に「うるさい」と言われるほどです。
性格による部分もありますが、頻繁に話しかけられている猫は
比較的自分からもお喋りをするようになります。
猫との会話はコミュニケーションとしては結構大事で、
会話がはずめばお互い相手に対しての信頼感や愛情が湧きますし、
愛情が湧くから要望に応えてあげたくなり、
要望に応えてくれるから信頼してまた話しかける…
という良いサイクルが出来ればこっちのもんです。
犬のように頭の良くない生き物である猫、しかもどちらかというと
ややアホなところがあるのんさんですが、
私は結構「言って聞かせる」ことができている気がします。
これはのんさんに私の話を受け取る準備が出来ていることと、
お互いの信頼関係の問題だと思います。
シャンプーしているとき、のんさんは嫌がって鳴いていますが、
私がその場を離れる時に、「出ちゃだめよ。待ってて」というと
凄く納得いかない顔をしつつもちゃんとシンクの中で大人しく待っています。

また、採血など嫌いな処置があっても、
「今日はちゃんとやる日だから」と言われれば真面目な顔をして受け入れてくれます。
ところで、おしゃべり上手なのんさんですが、よくよく考えると猫って独り言ブツブツとか、
一人で鳴いていることがあまりない生き物です。
犬は留守番中に一人でずっと吠えていることもありますが、
猫は誰もいなくなるとほぼ声を発しません。
と思っていたら、先日何かの文章で
「猫は人間に対して話しかけるだけで、たとえ猫同士であっても
基本的に声ではコミュニケーションを取らない」
というのを読みました。
確かにそうかも・・・
例えば野良猫同士が道ですれ違う時とか、お互いに声をかけたりはしませんし、
多頭飼育している猫同士とか、猫の集会で集まってる野良猫とかも
集合はしているけど会話をしているのは見たことがありません。

犬のように遠吠えで場所を教え合うこともありません。
派手な喧嘩や発情期で高ぶっている時以外で唯一あるとすれば、
子猫が母猫を探してる時ぐらいなものです。
なんかそれを聞くと・・・かわいい・・・
ということは、「この人に言えばわかってもらえる」
と思って喋ってるってことですよね。
もしくはお母さん猫と認識されて甘えられているか。
たしかに、野良猫に話しかけると最初は返事しなくても
数日繰り返すと向こうから話しかけてきたりします。
それは「友達になった」という証拠だと思う・・・。
そんなことを考えていたのですが、先日のんさんが
「おなかすいた〜」といつものように催促に来たので、
ご飯をあげる準備をして、「はいどうぞ」と出したのですが、
ご飯を認識して食べ始める前に、もう一度「にゃにゃん」と鳴きました。
のんさんは結構このタイミングで鳴くことが多いのですが、
これ、何て言ってると思います?
ご飯をもらうまでは「おなかすいた」とか「はやく〜」とかだと思うんです。
でも貰って今まさに食べ始める時の「にゃにゃん」は…
私は「ありがとう」だと思う!
え・・・やだ・・・かわいい❤
🐾おまけ🐾
9月後半の4日間、愛玩動物看護師を目指す専門学校生の林さんが
実習に来ていました。
この時期に珍しいな〜と思ったら、学校で単位貰うための実習とかではなく
自主的な実習だそうです。偉い!偉すぎる!
まだ10代ですが、とてもコミュニケーション能力が高くて責任感もしっかりあって
きっと素敵な動物看護師になれます。数年後が楽しみですね!

4日間お疲れ様でした!
残りの学生生活を楽しんで下さい!
そして、のんさんと仲良くしてくれてありがとう!
